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「今日は間違いなくしげがMVPやな」
「あざす！！」
流星とのんちゃんと別れて、二人になっても興奮は冷めないまま。
色別リレーの一位が効いて無事に、赤組は総合優勝を果たした。
「神ちゃんのお陰やで。良えとこ見せなって気合い入ったもん」
「ふふ、そうなん？」
「おん。神ちゃんが来てくれる大会は自己ベスト更新すること多いし」
照れ臭そうに言うと、なんかちょっとガチっぽいやん、やめてや。
今日、二人三脚の時に考えたことがふと頭によぎる。
火曜日のしげは俺と付き合ってて、俺のことが好きでも、それ以外のしげの気持ちは分からない。
前まで、しげも俺のこと好きなんちゃうかなって期待してたけど、いざ火曜日の彼と比べてしまうと、そんなことないって思ってしまって。
もしかしたらいつか、火曜日じゃないしげに彼女とか出来て、ややこしいことになってまうんかな、そしたら俺____
「、おわっ」
「どしたん神ちゃん。眉間に皺寄ってるで？」
急にドアップで現れたしげ。
思わず後ろにのけぞって、バランスを崩し掛けると受け止めてくれる。
…運動部の腕力、すごい。
「何考えてたん？」
「いや、何も…」
「そうやってはぐらかすの禁止」
「別にそんな大したことじゃないって、」
「神ちゃん」
真剣な顔で問い詰められる。
「俺、隠し事嫌いやで。特に本音仕舞い込む隠し事は」
「…寂しいなって思ったの。今日のしげ、かっこよかったから」
あくまで友達。
そう自分に言い聞かせて。
「しげに彼女とかできたら、帰り道一人やなぁとか、ちょっと考えたら…さ」
「何そんな可愛いこと言ってくれちゃって！ほんまは俺のこと大好きやろ！」
「…っ、調子乗んなや！」
もう、その笑顔ほんまずるい。
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ナナセ(プロフ) - かこさん» いつもコメントありがとうございます！ ぜひ今作もお付き合いください〜◎ (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 今回のお話もさっそく大好きになりました。笑 応援してます(^^) (2020年12月28日 14時) (レス) id: 6e72dd3f11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年12月28日 12時
