#24 ページ24
いよいよ体育祭本番。
全然寝られへんかった…。
もちろん、行事の前日というワクワク感とかもあったけど、それ以上に。
「……また思い出してもうた」
昨日の帰り道。
そんな雰囲気全くなかったのに、帰り際に、その…ほっぺにチューされました。
その瞬間のしげの表情を思い出しては、ドキドキして一人顔を赤くしながら、眠気が遠のいて行くのを感じる夜。
いやぁ、心臓飛び出るかと思った。
顔見たら思い出しちゃいそう。(既に思い出してる人)
…まぁ、今日のしげは昨日のしげとちゃうからなぁ。
そんなことを思いながらも、遅刻するわけにはいかないからピンポンを鳴らす。
「待ってたで！」
「お。」
流石に行事というのもあって、準備万端らしい。
朝に強いしげやから、起きたのがいつもよりも早いっていうより単純にソワソワして玄関前で待機してたんやろうな。
普段？…普段は、支度の終わる一段階前でテレビにかじりついてます。
「頑張ろな。総合優勝したら照史がアイス奢ってくれるって」
「そうなん？良かったやん」
「えぇ、そん時は神ちゃんも一緒やで」
当たり前のようにそう言ってくれる優しさが嬉しい。
ほんまは桐山先生のお金やからしげが約束することではないんやけど。笑
「俺の出番一発目が二人三脚やからな、神ちゃん任せたで」
「良い波作れってか？責任重大やなぁ」
練習はあまり上手くいかないまま。
他の人たちがどれくらいかわからないけど、まぁ速い方ではないんやろなっていう感じやった。
「しげ、掛け声はいち、に、やからな」
「おっけい」
記憶がリセットされてて右左でやられたらたまったもんじゃないから、先に釘を刺しておく。
「なぁ神ちゃん、お願いがあんねんけど」
真剣な顔。
それは、告白してくれた時とちょっと似てる。
「何？」
「俺が色別リレーで1位でバトン渡せたらさ、」
「うん」
「めっっっちゃ褒めてな」
…そういうやつ？
え、何か、今もっと違う良い感じのお願いあっても良くなかった？
「褒めてな！？」
「はいはい」
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ナナセ(プロフ) - かこさん» いつもコメントありがとうございます！ ぜひ今作もお付き合いください〜◎ (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 今回のお話もさっそく大好きになりました。笑 応援してます(^^) (2020年12月28日 14時) (レス) id: 6e72dd3f11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年12月28日 12時
