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しげの記憶はどうなっているのか。
藤井くん、もとい流星と気にしていた点。(しげものんちゃんも流星って呼ぶから合わせた)
俺との記憶だけすっぽり抜けていたら悲しいけど、それが一番可能性が高いわけで。
そんな折、この謎を解明するチャンスが訪れた。
火曜日のしげが、月曜日に出会った流星のことを覚えているかどうかで判断がつく。
…のに。
「行っちゃやだああああ！」
「ほら、おにいが一緒に居てくれるから」
「ほんと？」
妹よ、なぜこのタイミングで熱を出す。
そして何故看病が俺に回ってくる。(上の妹は大事なテスト。兄姉母は全員仕事。)
「大丈夫よー。じゃ、おかん行ってくるから」
「…いってらっしゃい」
妹はおかんを送り出して涙目やけど、俺のが泣きたいわ。
「ほら、お布団行くよ」
「やだ！」
「嫌じゃない〜、よいしょっ」
妹を寝室に運びながらしげに連絡。
休むと端的に伝えれば、返事の代わりに着信が来た。
『もしもし！？』
「あ、もしもしー」
『何かあったん！？』
すごい剣幕でくるから、耳がもげるかと思ったわ。
「おにい、もしもししてるのー？」
「せやでー。ちょお待っててな」
片手に妹、片手にスマホで手が塞がってるから、口だけ「しー」の形にすると、彼女は口元に手を持っていく。
我が妹ながらお利口さんやわ。
「妹が熱出してもうて。看病のために休むだけやからさ」
『ほんま？神ちゃんは元気？』
「おん、めちゃめちゃ元気やで」
てか。
「しげ、そろそろ家出んと遅刻するんちゃう？」
『……あ！』
ギリギリに連絡した俺も俺やけど、普通に会話しているしげが心配になる。
この子、ちゃんと時計見て生活してるんか？
『なぁいってらっしゃいして』
「えぇ？何それ。…いってらっしゃい」
何となく気恥ずかしくて、ネクタイ曲がってんで、と付け加えておく。
見えてないけどこれは、幼馴染の勘。
『わっ、ほんまや。神ちゃんエスパー？』
…ほらな？笑
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ナナセ(プロフ) - かこさん» いつもコメントありがとうございます！ ぜひ今作もお付き合いください〜◎ (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 今回のお話もさっそく大好きになりました。笑 応援してます(^^) (2020年12月28日 14時) (レス) id: 6e72dd3f11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年12月28日 12時
