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告白から三度目の火曜日は秋分の日で祝日やった。
しげは多分部活やから、今日が火曜日であっても関係ないっちゃない、けど。
「…はぁ、」
せっかくの休みやのに出された物理のプリントを睨みつける。
先生の言い分はせっかくの休みやから、だろうけど。
嫌いな教科というのも相まって、思考はすぐに途切れてしまう。
会いたいと、思ってしまった。
いつまでこの宙ぶらりんな状態が続くかわからなくて、今日ですらしげがあの、火曜日のしげであるとは言い切れないのに。
それでも、“俺の恋人”としてのしげに会いたい。
あほやなぁ、俺。
でも、物理の問題わからなくてどうしようもなかったら助けてくれるって言ってくれたし、なんて要らん言い訳を考えながらメールを送る。
四連休最終日。しげもそろそろ会いたいって思っててくれへんかななんて、淡い期待を抱きながら。
『今練習終わった。せっかくやし、お昼ご飯外で食べへん？』
しげから返事があったのは俺が連絡してから2時間程後、13時を過ぎたあたり。
『ええやん。駅行くわ』
文面じゃしげの状態が分からへん。
あの子、普通に外食誘ってくれることあるし。
『やった！お昼ご飯デートや！』
…あ、これは俺の恋人のしげ、っぽいな。
・
「ごめん、お待たせ」
「ん、お疲れさん」
エナメルを引っ掛けてきたしげは、ザ・運動部って感じでサマになってる。
学校ある時は教科書が入れにくいとかなんとか言ってリュックで来てんけど、うん、エナメルええやん。
「神ちゃんから連絡くれるなんて、よっぽどわからんかったんやな」
「まじでこの単元難しすぎんねん…絶対テストやばい」
「えぇ、神ちゃん来年後輩になるとか嫌やわぁ笑」
「笑えへんからやめてぇや」
自分から手を繋ぎたいとは言えなくて。
会話を続けながら、さも偶々ぶつかっちゃいました、みたいなていで彼の手の甲に僅かに触れる。
その意図に気づいたんだろう、しげは俺の手をきゅっと恋人繋ぎで受け止めた。
「…もう、そういう可愛いことするんずるいわ」
その言葉に彼の顔を見れば、思ったよりもずっと照れた顔。
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ナナセ(プロフ) - かこさん» いつもコメントありがとうございます！ ぜひ今作もお付き合いください〜◎ (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 今回のお話もさっそく大好きになりました。笑 応援してます(^^) (2020年12月28日 14時) (レス) id: 6e72dd3f11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年12月28日 12時
