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「はい、連絡事項は以上。今日は火曜日やから掃除は二班な」
担任の先生の言葉に、俺の後ろの席に座るのんちゃんがわかりやすく不機嫌になる。
「また掃除やん」
「しゃあないって。火曜日は7回に1回来んねやから」
慰めの言葉をかけるも、何かが彼の気に障ったらしく。
のんちゃんは俺を睨みつけてきた。
「神ちゃんもしげも、一班はええよなぁ！月曜って祝日で潰れがちやん」
…その文句だけは、このシステムにした学級委員長に言ってくれ。
絶対そいつ折れへんけど。(学級委員長は一班)
「ドンマイ小瀧！お先〜」
「待っててくれてもええやん！薄情もん！」
俺の隣のしげはのんちゃんをおちょくるとさっさと席を立つ。
「やだわ！校門出たらすぐ反対方向やもん。神ちゃん、帰ろ」
「神ちゃんまで俺を裏切るん…？」
「え、いや…」
そりゃのんちゃんは大切な友達。
そんな子犬みたいな顔で見られたら心は揺らぐけど。
「ごめんのんちゃん！また明日！」
「うわっひどー！」
こればっかりはどうしようもないねん。
・
ほんまにほんまに、不服やけど。
俺は幼馴染のしげに、まぁ、恋をしている。
…だから、二人の時間は大切にしたかったり、する。
(校門ですぐバイバイやのに、小ちゃい男でごめんなぁ、のんちゃん。)
「な、神ちゃんがこの間言ってたお店寄らへん？」
「え！あの喫茶店！？」
「そう。美味しそうなパフェあるってスマホ見せてくれたやろ？」
あーもう、そんな優しい顔で微笑んでこんといて！
心臓いくつあっても足らへん。
俺の緩んだ口元に、そんなにパフェ楽しみにしてたんやなぁって笑う彼はムカつくくらいに鈍感や。
「覚えててくれたん？」
「そりゃもちろん。神ちゃんのことは何でも覚えてますー」
例えば小学生の時に隠れんぼで皆のこと見つけられへんくて泣いちゃったこととかー、ってそういう要らんことは忘れてくれ。
「あん時の神ちゃん可愛かったなぁ」
「はいはい、可愛げなくなってすんませんでしたね」
「何で！神ちゃん今も可愛いで、小ちゃくて」
基本的に一言多いし。
カッコつけようとしたら大抵失敗するし。
何でこんな奴好きになっちゃったんだろうって、それは多分、報われない恋のしんどさを誤魔化すためで。
自分、ださすぎ。
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ナナセ(プロフ) - かこさん» いつもコメントありがとうございます！ ぜひ今作もお付き合いください〜◎ (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 4f931bc539 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 今回のお話もさっそく大好きになりました。笑 応援してます(^^) (2020年12月28日 14時) (レス) id: 6e72dd3f11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ
| 作成日時：2020年12月28日 12時
