堂上の妻 (ページ31)

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抗争は本部で指揮を下すだけのはずだった

玄田「弾補給が間に合ってない！」

水戸本部防衛部の訓練は結果として追いつかなかった

「手際悪いなあ…」

呟きつつ側にいたこだまを竜さんに押しつけた

こちらも結果として折口さんはこちらには来なかった

玄田「おい、A」

「私が補給ヘルプ行く」

玄田「頼んだ」

こだま大人しくしてるんだよ、

そして走り出した

.

「何立ち尽くしてんの！」

((佐倉三監…))

((男がではからってて…))

「なら自分たちで運ぶ！弾切れで脆いと思われたら火力を集中されるの！急ぎなさい！重いんならカートもっといで！私は先届けに行くから」

((((はい！))))

.

「補給！」

精一杯声を上げながら後ろから方を叩く

そこは篤と郁ちゃんが担当していた

堂上「お前が…？」

「水戸の子たちじゃ臨機応変なんて無理よ、久々の戦場が補給ってね(笑)」

堂上「さっき小牧のとこのも聞いてたろ？」

屋上に回った小牧が抜けた代わりに、ひとりそこに特殊部隊隊員が配置されることになったのである

「うん、じゃあ気をつけて」

堂上「お前も、こだまもな」

そして私は別の隊へ補給へ走った

.

なんとか回り始めて本部に戻るとちょうど停戦時刻となった

特務機関は引き上げたが、話はそこで終わらなかった