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奪還された小牧は1日休みを入れただけで衰弱から回復し、業務に復帰した
復帰早々の晩に酒持参で堂上宅を訪れたほどで、
防衛方は日頃の鍛え方が違うと誇れる部分だろう
小牧「一昨日はどうもね」
堂上「タフだな、お前も」
言いつつ篤は財布を出した
酔ってからでは忘れることがあるので割り勘は先に済ませておく習慣らしい
私はいつも傍観者だ
だが、その日は小牧が手振りでそれを制した
小牧「今日は俺の奢り。世話かけたからね」
堂上「世話も何も…」
小牧「他にもいろいろ、予想外のところで背中押してもらった感じだから。できれば俺がいない間のこと教えてくれるかな」
う、と篤は身じろぎした
小牧「ね、そこで逃げようとしてる奥さんも、こっち来てよ」
それから問答が続いたが、
どうやら小牧は怒ってないらしい
小牧「むしろ感謝してるよ」
それなら…、先に口を割ったのは篤だった
堂上「全部、Aのおかげだ」
「うーん、でも毬江ちゃんに知らせるべきだと最初に主張してきたのは郁ちゃんよ?」
小牧「笠原さんにしては頭が回ったね、それでAが後押し?」
「うん、それでも調整に数日かかっちゃったのが申し訳ない」
堂上「居場所を突き止めたのもAだし…」
小牧「それより良化隊の上の方混乱してたけど…」
「ああ、気にしないで、私と竜さんと和さんしか今んとこ知らないし」
まだ教えてもらえないのか、と篤がこぼしたが
「余計な心労増やせないの、察して?」
小牧「はいはい」
小牧はとりあえず返事をよこしたが
篤はまだ気がかりな様子だった
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glorious*(プロフ) - yuyuさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます(´ー`) (2016年3月15日 14時) (レス) id: 5388bc8a96 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 篤さんカッコいいですね〜。 (2016年3月13日 16時) (レス) id: 2ac2cf0422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:glorious* | 作成日時:2015年12月10日 22時