堂上の妻

013 ページ14

寮母さんに鍵をもらい最上階6階に向かう

一番手前の部屋が、

かつて、私と愛里の部屋だった

ドアを開けると当時のまんまの生活環境

頼み込んでこのままにしてもらってる

…だって愛里は生きている

私の中では今もずっと

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「幸せにならなきゃ許さないから」



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最期にそういってくれたよね

ねえ、愛里

私はちゃんと幸せだよ

って伝えたいの

でも…

ここに来るのはそれが辛い時

まだ私は貴女に甘えてる


.


ｺﾝｺﾝ

このタイミングでここに来るのは小牧しかいない

「どうぞ」

私はドアを開けた

小牧「ごめんね、入るよ」

いつもの通り小牧はそう断って入ってきた

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