ビビりな私を助けてくれたのはこの学校の四天王でした。【浦島坂田船】

Episode３ ページ4

ガラッと音を立てて扉を開く。





その音よりも早く真っ白になる視界。






「うひゃ！？あ、はへ…？」



何が起きたのか、理解できていない私を
くすくすと嘲笑する声。




「うーわ、また飯田サンがドジってるよぉ」



「ちょ、英莉華ちゃんがやったんでしょ」



なんて、そんなふうに聞こえる会話。
いやドジじゃないしビビリなだけだし！！！！！



このクラスのトップに君臨する女王。
その名も西園寺英莉華。



女王とかいうかわがまま姫なんだけどね。





あ、ていうかこれ黒板消しか…
朝から吃驚しすぎて口から心臓が出そうだったよ…







「ねえ、えりの制服白くなっちゃったぁ」



あなたが仕掛けたやつでは？なんて言えず。



「わ、ほんとだ。英莉華ちゃんかわいそ〜」



いや「かわいそ〜」じゃねえよ！！とも言えず。



「謝んなよ飯田さん」


「そうだよ謝りなって」



は？え？




「みんなぁ、許してあげようよぉ。
あっ、その代わりお掃除しといてね♡」



うっわキッツ…。と思ったけれど
所詮ビビりでチキンな私なので



「わ、わかりました…。
ごめんなさい、さ、西園寺、さん…。」







うぅぅ…なにをどうしたって怖いものは怖い！

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