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買い物に行っていた2人が帰って来ると船長の「出航だぁーー!」と言う声とともに船が動き出す。
そこからは各自、各々のやりたい事をし始めた。
ルフィとウソップは釣りを、ゾロは筋トレ、サンジは料理、ナミは読書、ときどき空や海を見て周囲を警戒している。
特にする事も無いなぁ。誰かに話し掛けてみるのも良いかも知れない。
「何を読んでいるんだい?」
私は取りあえず、近くに居たナミとの会話を試みる。
「これ?これはね、海の気候に関する本よ。」
「へぇ。凄いな。やっぱり航海士は一味の命を握っているもんな。尊敬するよ。」
そう言うとナミは顔を赤らめてニヤニヤとした笑顔を浮かべる。
「そんな事言って〜!褒めても何も出ないわよ!!」
この一味はやっぱり皆素直だなぁ。
「結構読んでいるのか?こういう本。」
「ええ。そうね、読むわよ。」
「どんな事が書いてあるんだ?」
「そうね。例えばこの本のこのページとかはーーーーー」
◆
ナミと暫く話し込んでいると、サンジがニコニコと笑みをうかべ、回転しながらやって来る。
「ナミすゎぁ〜〜ん♡♡妹紅すゎぁ〜〜ん♡♡おやつに焼きたてのビスコッティをどうぞ。」
私達の前で騎士のように跪き、焼き菓子の入った皿を差し出す。
「あら、サンジ君。ありがと。」
「ありがとう。」
私達がそれを受け取ると、サンジは上機嫌でキッチンへと戻って行く。
「それでね、東の海では気流の変化がーーーーーーー」
ナミの話を聞きながら焼き菓子を口に運ぶ。
お、おいしい。
私はその日1日、ナミの、いつの間にか本から航海術に話題の変わった話を日が沈むまで聞いて過ごした。
まあ、大体は理解できた。
だ、大体はね。
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ねこねこ(プロフ) - ヒカリさん» 頑張ります!! (2016年6月25日 20時) (レス) id: d70c202b33 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 頑張って下さい (2016年6月12日 8時) (レス) id: b438239bee (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ(プロフ) - あさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2016年5月13日 23時) (レス) id: d70c202b33 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 面白いです (2016年5月13日 18時) (レス) id: a2f5159def (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ(プロフ) - K.Sさん» ありがとう御座います。更新遅くてすみません。これからも頑張らせていただきます! (2016年3月16日 0時) (レス) id: e3cc8c51e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこねこ | 作成日時:2015年11月17日 3時