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村に着くと、丁度村の住人が此方に気づいたようだ。
その人は私の方へ小走りで近づいて来た。
「ようこそ、旅の御方。」
そう言ったのは80歳位のお爺さんだ。
きちんとした日本語で話している。先ほどの私の不安はどうやら杞憂だったようだ。
「失礼します。あの、此処ってどこですか?」
早く自分の置かれている状況を知りたかった私は単刀直入に今居る場所について聞く。
他にも言い方はあったのだろうがこの際許して欲しい。
「おや、ご存知ない。ここはクレオメ。グランドラインに位置する小さな島です。」
グランドライン?
「グランドライン?」
「?はい。そうですが」
驚きの余り思った事が声にでていたようだ。
お爺さんは不思議そうに此方を見ている。
しかし今の私にはそんなことを気にする余裕は無い。ごめんなさい、お爺さん。
ーーグランドライン
この言葉には覚えがある。
そうだ、思い出した!
私のいた世界で大人気である漫画、ONE PIECEだ。
今思えば森にいた動物の中にもそれらしい者がいたではないか!
「あのー、」
お爺さんの声で我に返る。どうやら考え込んでしまっていたらしい。
「すみません。ありがとうございました。」
私が笑って礼を言うと、お爺さんは「では、ごゆっくりしていって下さい。」
といって、村の中へ帰って行った。
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ねこねこ(プロフ) - ヒカリさん» 頑張ります!! (2016年6月25日 20時) (レス) id: d70c202b33 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - 頑張って下さい (2016年6月12日 8時) (レス) id: b438239bee (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ(プロフ) - あさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2016年5月13日 23時) (レス) id: d70c202b33 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 面白いです (2016年5月13日 18時) (レス) id: a2f5159def (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ(プロフ) - K.Sさん» ありがとう御座います。更新遅くてすみません。これからも頑張らせていただきます! (2016年3月16日 0時) (レス) id: e3cc8c51e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこねこ | 作成日時:2015年11月17日 3時