応援 ページ46
起床後ルーチンワークのようになっているトレーニング、朝食の順に行い寮を出た。
もう学校までの道のりは慣れたもので迷わない。
(あ、せー兄に電話しなきゃ)
電話でなくてもいいのだが、地区大会前に取れる最後の長期練習初日、直接応援したかった。
もう練習に入ってる可能性もあるので、最悪留守電でいいと思ったが、すぐせー兄は電話に出てくれた。ただ、やはり練習中だったのか少し息が荒かった。
精｢おはよう、A｣
｢おはよう、せー兄!練習中だったかな…邪魔しちゃってゴメンね｣
精｢いや、まだ部活前の自主練だから気にしないでいいよ。それより今日から演劇部本格始動なんだろう?応援してる｣
こちらが大会に向けて激励したかったのに、先に応援されてしまった。
｢ありがとう、頑張るね!でも、せー兄に大会前の練習頑張ってねって言いたくて電話にしたのに、先に言われちゃった…残念｣
精｢その気持ちだけで嬉しいよ。でも、そうだな…じゃあコイツに言ってやってくれ｣
｢え、誰か一緒なの?｣
弦｢ああ、俺と練習してたからな｣
｢弦ちゃん!なんだか久しぶりに声聞いた気がする…おはよう!｣
弦ちゃんとはメールのやり取りはしていたが、電話はあまりしていなかったのでついつい大きな声が出てしまった。
弦｢おはよう、だがあまり大きな声を出すと周りに迷惑だろう。気をつけろ｣
弦ちゃんにはあまり言われたくない気もするが、ここはもう1人の兄のためにスルーしてあげようと思う。
｢はい、気をつけます!｣
弦｢よろしい。それで何か用があったんだろう。どうしたんだ｣
｢あ、あのね、地区大会前の最後の長時間練習頑張ってね!その、私は四天宝寺中のテニス部マネージャーだから2連覇頑張ってとは言えないけど……2人のことは学校とは別に応援してる｣
弦｢ふっ、立海の2連覇は決定事項だ。地区大会で転びはしないわ!だが、応援感謝する。兄としてお前の気持ちは一緒に連れていく｣
｢うん!あ、でも四天宝寺だって負けないんだから!せー兄も弦ちゃんも覚悟しててね｣
弦｢ああ、全力で捻り潰してやるわっ!全国で待っているぞ｣
｢うん。それじゃあ、練習頑張って。またね｣
そう言って電話を切った。なんだか兄たちとライバル関係になれたようで嬉しくなった。
あの凄い兄たちと対等になれたとはまだ思わないけれど近づけるかもしれない、そう思うと自然と心と体が軽くなりスキップしてしまった。
謙｢なんや、幸村上機嫌やな!｣
｢え!?｣
忍足先輩に見られた…。
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ふゆう - とても面白いです！夢主ちゃんの性格がとても大好きな設定で飽きません！これからも頑張ってください (2021年8月20日 12時) (
レス) id: 06ab218753 (このIDを非表示/違反報告)
碧空(プロフ) - はじめまして、白銀水龍さん。投票にご協力いただきありがとうございます。続編少々お待ちくださいね(*´ω`*) (2019年2月25日 19時) (レス) id: d301f2b14d (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - �△任�願いします！ (2019年2月25日 12時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
碧空(プロフ) - コグマさん» はじめまして、コグマさん。コメントありがとうございます。誰かが読んでくれるだけで私の糧になります。これからもお付き合いいただければ幸いです。 (2019年2月20日 11時) (レス) id: d301f2b14d (このIDを非表示/違反報告)
コグマ(プロフ) - 面白い作品を作って頂き、ありがとうございます☆これからの続きも楽しみにしています！ (2019年2月20日 3時) (レス) id: 83e3623ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧空 x他1人 | 作成日時：2012年4月27日 19時
