ゼフィランサス(ym × in )

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side in

あの人嫌いだ。

何で食事に行ったの？いつも共演者さんとは距離を置くのにあの人はいいの？ベッドシーンなんてしないで欲しい。

醜い嫉妬の感情に支配されて自分が嫌になる。

すぐに涼介君も楽屋に戻ってきた。

「いのおちゃん、さっき何か用だった？」

『いえ…。何でもありません。』

「嘘。そんな顔して。もしかして有加さんとの事嫉妬しちゃったー？」

『・・・。』

やめて、これ以上話しかけないで。今、声を出したら俺何言うか分かんない…。

「安心して。いのおちゃんの方がずっと可愛いよ。」

いつもみたいにからかって頭を撫でながら耳元でイケボで囁く。

『止めて下さい！』

頭を撫でてた手を振り払った。

『思ってもないくせにそういう事言ったり、頭撫でたり…もう嫌だっ…。』

言いたくないのに。蓋をしていた気持ちがどんどん溢れてくる。

「いのおちゃん……」

(コンコン)

「失礼しまーす。撮影再開しますので、山田さんスタンバイお願いします。」

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