ゼフィランサス(ym × in )

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大学に行くために18才の時に沖縄から上京してきた。
子供の頃から物造りが好きで建築学科のある学校に進学した。

でも現実はそんなに甘くはなく、就職先がなかなか決まらなかった。そんな時、一緒に上京してきた幼馴染みの光が、知り合いに「誰かすぐに働ける人いない？」と言われたらしく、俺が紹介された。

そんなこんなで、特にやりたかった訳でもない芸能事務所でマネージャーとして働いている。やっと仕事に慣れてきた2年目、担当異動があった。

「伊野尾、急だけど明日から担当代わってもらうから。山田涼介、分かるだろ？うちの一番の稼ぎ頭。」

『はい…。でも、そんなすごい人のマネージャーなんて僕で大丈夫ですか…？』

「今のマネージャーが急遽辞める事になって、あいつ、スケジュールパンパンだから穴あける訳にはいかないんだよ。他の連中も手一杯でさ。まぁ、お前ならできるよ！」

─翌日─

薮さんと一緒に部屋に入るとソファーに座った山田涼介がいた。…本物だ…オーラが凄い。綺麗な顔だな…。

『初めまして…伊野尾です。今日からよろしくお願いいたします。』

人見知りな上に相手は山田涼介。緊張して声がうわずっちゃう。

次の現場へ向かう車の中、山田涼介が話しかけてきた。

「なぁ、いつもそんな感じなの？」

『はい…。』

「ふーん。何歳？」

『24です…。』

「やっぱり童貞？」

『！？////そういう事言うの…止めて下さい…。』

何！？凄い失礼なんだけど！おっ俺は確かに童貞だけれども…それは光のせいでもあるんだし…。

いわゆる下ネタ系の話だってすごい苦手だから振らないで欲しい…。

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