SIXTY-NINE ページ20
夕方5時になると、神殿へ徐々に人が集まって来た
そして
「A!」
『天さん!』
集まっていた皆に順にシャンパンを配っていたAの元へ天津飯が歩み寄った
天「そのドレス‥良く似合ってる」
『あ、有り難うございます!』
Aはパーティーの為に赤の丈の短めのシャンパンドレスを着ていた
周りの皆がガヤガヤと話している中、Aの左腕を掴むとグッと引き寄せた天津飯は彼女の頭上で囁く様に話しかけた
天「本当に今日‥行くのか?」
『はい…』
天「時間は?」
『分からないんです…ただ、今夜としか…』
天「そうか…」
Aは空いている右手でギュッと天津飯の手を握った
『天さんにお願いがあるんです…』
自分を見上げてくる不安気なAに
「どうした?」
と、いつものトーンで優しく尋ねる天津飯
『ポチちゃんの気は‥天さんしか知りませんから…ポチちゃんが来た時、誰かが何かに気づいてしまったら‥止めて欲しいんです』
天「ピッコロの事は‥どうするんだい?」
Aは静かに首を振った
天「本当にそれでいいのかい?」
『私には…思い出がありますから‥
こちらの世界に来てから、沢山できた、素敵な思い出が!
だから‥私は大丈夫です!』
そう微笑む彼女に、彼女の意志の固さを感じた天津飯は
天「わかった」
と彼女の願いを聞き入れた
「おい、天津飯‥」
声をかけられて天津飯とAが声の方に顔を向けるとピッコロが快くない顔で仁王立ちしていた
「……」
何も言わずにムッとした表情で天津飯とAの繋がれていた手をみていたピッコロの視線に気づき、2人がハッとして手を離すと
『わ、私!ブルちゃん達のお手伝いして来ますね!!!』
ちょっと恥ずかしそうに頬を染めAはそういうと走って行ってしまった
その場に残された天津飯とピッコロの間には妙な空気が流れていた
沈黙を先に破ったのはピッコロで
「何を話してた?‥」
コチラを横目でみる様に尋ねるピッコロにフッと口角をあげた天津飯
天「心配しなくとも、お前の思ってる様な事は何も話してないさ」
「そ、それは!!!?」
天津飯に確信を突かれ少しキョドってしまったピッコロ
チリンチリンチリーン!!
ピッコロが何か言おうと口を開いたが特設したステージにブルマが立ってベルを鳴らした
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NoA(プロフ) - 星猫さん» 有難う御座います゚(゚´Д`゚)゚更新さくさくできる様に頑張ります☆ (2020年2月8日 0時) (レス) id: 2133b2cea6 (このIDを非表示/違反報告)
NoA(プロフ) - 春空さん» 有難う御座います(*´д`*)実はそうです!笑。本サイトだと章ごとのUPなので結構次の章の半ばまでは書けているのですが完成していなくて更新できてませんがこちらは小出しできるので小出し更新していくつもりです(*´▽`*)エネルギー頂いたので私も更新頑張ります!!! (2020年2月8日 0時) (レス) id: 2133b2cea6 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます!! (2020年2月7日 7時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
春空 - 続編おめでとうございます!!、本サイトでまだ書かれてない話しまで行きそうだと思うと続きがとっても楽しみにしてます!!。 (2020年2月7日 0時) (レス) id: 6a918ace52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:NoA | 作成日時:2020年2月7日 0時