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安ん家の玄関を出て車に向かう
目の前停めたけどええよな？
助手席のドアを開けて
｢乗り？｣
泣きながら助手席に座ったA
回り込んで運転席に乗る
エンジンをかける前に聞いた
｢コンビニとか寄る？
なんか温かいもん買おうか｣
そう質問を投げかけてみたけど
黙ったままやった
｢んー･･･
ちょうど帰り道にあるから行くか｣
俺がそう言ってハンドルに手をかけた瞬間
｢いや･･･｣
そう聞こえた気がした
｢え？
いやなん？｣
コンビニ嫌なんか？(笑)
｢･･･
行かないで･･･｣
行かないで･･･
そう言われたけど
その声は今まで聞いた中で一番弱い声で
声を振り絞って出したようだった
俺は左手でAの頭をワシャワシャと撫でた
｢もうA置いてどこにも行かへんよ？
俺やってもう離れたくないからな｣
Aは大きく頷いた
｢じゃあ、家帰るか｣
しばらく走らせて思う
隣にAがおるってことはホンマ幸せなことやった
まだ泣いてるから
赤信号になったときにAの手を取った
｢A？
車ん中で泣いても俺運転中やから拭ってあげられへんねん
やから我慢出来る？｣
するとまた小さく頷いて
ゴシゴシと袖で目を擦り、前を向いた
こんな俺の言うことまだ聞いてくれるなんて
可愛すぎ
キスしたい･･･
そんな衝動を抑え、
ちゃんと仲直りしたらしよう
｢ん、ええ子｣
手は繋いだままがいいのか、俺の手を握り返してきたからそのまま
Aの手の甲をスリスリと撫でる
そこに涙が落ちてきたが、
前を向いて泣いてないと俺に示しているAが可愛くて、
一回だけだけどAの涙を拭いてやった
音楽を止めた車内は静かで、
何か話さなって思った
｢その服どうしたん？｣
部屋着なんかAが持ってなさそうな上下のスウェットやった
｢なつみさん･･･のです｣
｢なつみそんなん着るんや(笑)
帰ったら洗って返さなね？｣
｢はい｣
久しぶりにAと交わす会話
正直めっちゃ嬉しかった
この前まであった当たり前のが
一度壊されてからその幸せを知る
また戻ってきたこの時間を俺は一生ものにしたい
そう君の横顔に誓った
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まお(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！全部好きなんて嬉しすぎます！1番なんてもう！本当にありがとうございます！！ (2018年2月25日 18時) (
レス) id: 4ea9350c86 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - オクラさんの作品全部好きです。もう1番大好きな作者さんです。頑張ってください！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: edc63ad845 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - Cさん» もうクライマックスに近づいております！と少し遅いかもしれませんが、更新をお待ちください！ (2018年2月19日 22時) (レス) id: 4ea9350c86 (このIDを非表示/違反報告)
C - あああ〜〜はやく続きが読みたいです！ (2018年2月19日 3時) (レス) id: 2e6cf327fb (このIDを非表示/違反報告)
あお（こちらに変更）(プロフ) - この作品大好きです(*^ｰ^)更新頑張ってください♪ (2018年2月7日 22時) (レス) id: b103409ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オクラ | 作成日時：2018年2月6日 23時
