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｢義くん、
会社の人には言わないから
今日だけでいいの
抱いてくれるのが無理ならキスでいい
キスだけでいいの｣
｢ホンマに言わへん？｣
｢言わない｣
｢分かった｣
この会社に務めて8年目
クビになるのは絶対に嫌やったし
何より俺には守りたい人がおる
彩花はこの会社での地位が上やった
いろんな人を動かしていく頭がええ奴やねん
俺がこんな奴に逆らえるくらいの度胸があったなら･･･
でも俺には絶対に守らなきゃいけない、守りたい人がおる
一生かけて愛していきたい人がおった
それがA
Aのためにもなんて思ったけど結局こんなことしてもうてる男は最悪だって後々気づいた
｢はぁ･･･はぁ･･･
義くん？｣
｢何｣
｢今、彼女さんのこと考えてるでしょ、
私、彼女さんじゃないよ？
私に集中してよ･･･｣
泣かれても困るて
女の涙はこの世で一番見たくない
やってなんとも言えへん気持ちになる
誰と構わず守りたいって思ってまうから
この状況、もちろん不本意な時間だった
だから少しでもと思って彩花をAだと思ってた
そしたら止まらんくなって
求められてもないのに息遣いが激しくなる
｢あっ･･･
義･･･くっん！！｣
｢黙って･･･
んっ･･･ふぅ｣
アカン
分かってる、でも･･･
昔の記憶が蘇る
あんなに激しく抱いたのはきっと彩花だけ
愛はなかったけどとにかく抱いた夜
数え切れなかった
俺は本気やないに
仕事頑張ろうって思って目指してたのが女の身体なんて
今思えば最低や
｢これで満足か｣
体力を使ったのか
彩花はぐったりとした
俺にもたれて
｢やっぱり義くんは義くんだね｣
褒めてんのか何なのか知らへんけど終わった
その重そうな身体を引きずって部屋を出た
俺は疲れて座り込んだ
濡れた唇を袖で拭っていると目に止まったのは
俺の携帯
登録してあるAの写真の下には
"通話終了"
10分前やった
もしかして、
さっきの声聞こえてたんちゃうか
取り返しのつかない事をしたと今知った
俺はもう終わりやって絶望した
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まお(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！全部好きなんて嬉しすぎます！1番なんてもう！本当にありがとうございます！！ (2018年2月25日 18時) (
レス) id: 4ea9350c86 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - オクラさんの作品全部好きです。もう1番大好きな作者さんです。頑張ってください！ (2018年2月25日 17時) (レス) id: edc63ad845 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - Cさん» もうクライマックスに近づいております！と少し遅いかもしれませんが、更新をお待ちください！ (2018年2月19日 22時) (レス) id: 4ea9350c86 (このIDを非表示/違反報告)
C - あああ〜〜はやく続きが読みたいです！ (2018年2月19日 3時) (レス) id: 2e6cf327fb (このIDを非表示/違反報告)
あお（こちらに変更）(プロフ) - この作品大好きです(*^ｰ^)更新頑張ってください♪ (2018年2月7日 22時) (レス) id: b103409ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オクラ | 作成日時：2018年2月6日 23時
