【ハイキュー】涙の跡に気づいてよ【岩泉一】

涙の跡…6 ページ6

貴方「ちょ、及川先輩？それは」







及川「照れなくていいよ〜！お似合いだよ！」









及川先輩まで噂を信じてたなんて








そんなこと思ってもなかった









てことは他の部員も









花巻「まぁ、美男美女カップルって感じだよな〜」









貴方「…⁉︎」









そんな









違うよ









私は高田先輩の彼女なんかじゃないよ









信じてよ









やだよ









貴方「違いますよ…高田先輩は」









岩泉「愛されてるよな、A」









貴方「…え？」









体育館の天井から









ザッと強い音が聞こえる









雨の雫が









強く強く、天井に当たる音









そんな音と共に









私の耳に届いた声









大好きな貴方の









雨よりも冷たい声









そんな声は









私の心も冷たくさせる









・









・









・









・









・









・









・









花巻「A〜、鍵あるから急げ〜」









今日の鍵当番は花巻先輩らしい









貴方「すみません！もう出ます！」









今日もきっといるであろう高田先輩を思うと








どうしてもこの部室から出たくない









でも先輩に迷惑を掛けるわけにはいかない









でも









もうこんな生活









貴方「…やだよ」









花巻「…どした？なんか言ったか？」









貴方「…先輩、今日一緒に帰りませんか？」









花巻「え？あ、いや、俺はいいけど」









よかった









これで今日花巻先輩と帰れる









花巻「彼氏さん、お待ちだぞ？」









貴方「…⁉︎」









校門の前にいる高田先輩









そこから感じる熱い視線









花巻「邪魔者は、帰るとするかな！」









貴方「せ、先輩！待って！」









花巻「あと俺、今日用事あんだよ〜、ごめんな！」









貴方「先…輩…」

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