【ハイキュー】涙の跡に気づいてよ【岩泉一】

涙の跡…25 ページ25

高田「今日、俺部活が長引きそうだからさ」









だから何？





そんな冷たく、責める言葉を言えるわけがなく






高田「校門で、待っててくれないかな？」






ただ先輩の話をおとなしく聞くしかなくて





貴方「えっと…なんで」







こんな言葉しか言えなくて








高田「今日のことで」








”話したいことがあるんだ”







そう呟いた高田先輩は


いつもの笑顔じゃなくて、私に恐怖を与えるような顔だった









私の憶測だと


たぶん、朝の話






てか絶対朝の話







今までの感じでいくと


どうして他の男が？とか

どうして俺から逃げたの？とか





言葉攻めしてきて









その後は絶対に








抱きしめられる









いや、違うかもしれない







前は抱きしめられた






その前はただ話すだけだった







その前は_________









あれ？








これって段々グレードアップしてない？









じゃあさ、






抱きしめるの次って









貴方「…あ」









女子に呼ばれて去っていった高田先輩

高田先輩はもう、いつもの笑顔に戻っていた








私、まだ返事してないのに








まだ、待つって言ってないのに









貴方「つぎって…？」









抱きしめるの次？








そんなのわかんない








わかんない？







本当に？







無駄な自問自答を続ける







ただ考えたくないだけ






わからないって思いたいだけ







一般でいう、抱きしめるの次は









・








・








・








・









・









・









キスかもしれないなんて_________









貴方「なわけ、ないよね」









今まで岩泉先輩一筋だったから







キスは勿論のこと






付き合ったことすらない







抱きしめられたのだって









高田先輩が初めてだった








貴方「…なんか、情けないな」









自分が情けない








好きでもない人に好き勝手されて






弄ばれて






いろんな初めて奪われて








なんだか自分が








汚れてるみたい








私が今流してる涙だって








床に落ちていく雫だって








床に広がる私の涙だって









全部汚れてるみたい

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