【ハイキュー】涙の跡に気づいてよ【岩泉一】

涙の跡…24 ページ24

『違うッ…』






『私は高田先輩が好きなわけじゃ…』









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朝、いくら誤解を解く言葉を並べても



岩泉先輩は信じてくれなかった









信じる、信じないの前に



聞く耳を持ってくれなかった









『そう、だよな』









そう呟いた岩泉先輩は







少し眉を下げ







悲しげな顔をしていた







なのに








必死で笑顔を作ろうとしていた








その必死さが








私の胸に突き刺さった








突き刺さった何かは氷のような棘で







冷たくて





キリキリして





残酷で








岩泉先輩の声を電話越しに聞いたときの嬉しさが





岩泉先輩が家に来てくれた時の嬉しさが






心の舞い上がりが






余計に今の私を傷つける








傷つけるんだけど

もともと私はボロボロだったから




もう傷つくところもないくらいボロボロだ






体も





心も





岩泉先輩への好きって気持ちも









貴方「岩泉、先輩ッ…」









学校で1人呟く言葉







誰も聞いていない言葉









大好きですって言葉








もう伝えられないのかな







好きですって







大好きですって








伝えたいの







伝えたいんだよ








口にしたら消えていく






誰の心にも残らない







だけどね








貴方に届いてくれればいいんです








岩泉先輩に届いてくれれば







返事なんてどうでもいい







今はただ、伝えたい






そんな私の儚い願いも






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高田「朝はごめんね、取り乱しちゃって」









叶わないのですか？









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