【ハイキュー】涙の跡に気づいてよ【岩泉一】

涙の跡…15 ページ15

昨日のことがあってから






なぜか避けられてて








それを考えると心臓辺りがズーンと重くなって









何もする気がなくなったりした









だけど部室に入ってきてから









岩泉先輩は普通に私に話しかけてくれるし









及川先輩に鞄投げつけたり









私に笑いかけてくれたり









さっきのことが嘘かのように









私に接してくれた









それだけで私の心は









舞い上がってしまって









今ならなんでもできる気がして









・









・









・









・









・









・









・









・









及川「…聞いてる？Aちゃん！」









急に及川先輩の大きな声が耳に入ってくる







きっと私がボーッとし過ぎていて







聞いてないと思ったのだろう









まぁ、及川先輩の話なんて聞いてなかったけど←









貴方「な、なんですか⁉︎」









及川「あとはAちゃんが着替えて終わり！一緒に帰るんでしょ？」









よく見ると






先輩達はもうマフラーもしていて








帰る準備万端だった









貴方「あ、はい！すぐ着替えます」









早着替えは得意だから








多分すぐに終わるだろう









岩泉「早く部室出るぞ、クソ及川」








及川「クソは余計だよ！岩ちゃん！」









ワーキャー騒ぎながら部室を出ていく先輩達の姿を見て









なぜか、すぐ近くにいるのに









とても遠い存在のような気がして









『ガチャン』









扉が閉まったと同時に









何かよくわからない悲しみの波が襲ってきて









貴方「…ッ」









目頭が熱くなるのを感じる









泣きそうになるのは多分








どこかで諦めているから









岩泉先輩のことも









高田先輩から逃げることも









排球部の輪に入ることも









どれも頑張ればできることなのに









弱いから









私はみんなみたいに強くないから









逃げるんだ









自分の本当の気持ちから

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