3次元なんて聞いてない！【原神】

28 タラシ ページ34

？「あら…ふふっ、可愛らしいですね。」



微睡みの中優しくて透き通る声が聞こえてきた。




その声でゆっくりと瞼が上がる。




トーマ「起きちゃったかい？」




『…ん〜。…？』




目が覚醒し始めて頬に違和感があるのに気がついた。




ゆっくりと違和感のある方へ目を泳がせる。




トーマ「…君が寝落ちて机に顔をぶつけそうになってたから、つい手を出してこんな体勢になったんだけど…」




私はその事を聞いてすぐさま顔を上げて謝り倒した。




『…ほんとにごめんなさい…。』




トーマ「ハハッ。謝らないでくれ。俺からしたら役得だよ。」




笑顔でそんなことを言うトーマに紳士すぎて感動した。




そんなことより…さっきから超美少女オーラがでてる女の子がいる。





？「…はじめまして。Aさん。私は神里綾華と申します。」




妹か…くそかわ




兄弟揃って美形とかつらい




てか、ほんとに可愛い…どうしよう





私は可愛すぎる綾華をガン見しながら




『…はじめまして！Aです！先程はお見苦しいところをみせてすみません…』




神里綾華「ふふっ…いえいえ。すごく可愛らしかったですよ。」




上品に笑う綾華の笑顔は正直女の私でも惚れるレベルで可愛い。





トーマ「いきなりお嬢が来たからびっくりしたよ。」




神里綾華「お兄様がすごく楽しそうに廊下を歩いていらして貴方のことを聞いて飛んでここまで来ました。」





神里綾人が楽しそうに廊下を…？




想像がつかない…





私は首を傾げながら綾華の話を聞いた。




神里綾華「…でもやはりお兄様の言う通りすごく可愛らしい人ですね…」




いきなり爆弾発言投下した綾華




『いやいやそんなことは無いですよ！てか、貴方たちの方がかっこよくて可愛いですよ！？』




私は褒められ慣れてないため、慌てふためきながら否定した。




トーマ「俺も君は可愛いと思うよ。そんなに否定しなくていいんじゃないかな？自分に自信を持つんだ。」




何故か私に追い打ちをかけてきて余計に頬に熱が灯った。





あと何故か応援されてる？？





『…あ、ありがとうございます…』




この家の奴らはタラシなのか？？




私は頬を赤くしながら熱くなった頬を冷ましていると





神里綾人「…おや？なにやら楽しそうですね。私も入れてください。」




当主がきてしまったではないか。




何故か嫌な予感しかしないのは気のせいだろうか…。

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