番外編 体育祭3 ページ46
そして、二週間が過ぎた。
雄英体育祭本番当日。
私はいつもと同じくらい遅く、控え室に向かった。
私が控え室の扉を開けると、全員揃っており、もうすぐ入場だと飯田が言っている。
私に気がつくと、「雲雀くん!!!」とすごい勢いで近付いてきた。
「遅かったじゃないか！今日は体育祭だぞ？早く来るのが基本だろう!?」
さすが、真面目な委員長。
まあ私は言い返すけれど。
「君の価値観を私に当てはめないでくれる？」
そういえば、とりあえず飯田は黙ってくれる。
そして私は壁際で、入場までの時間を過ごすことにした。
今日はクリーム、トンファーの使用はなし。
リングは２つだけで挑むことになっている。
だから、全て相澤さんに預け、今日まで訓練してきた。
上手くやれるといいのだけれど。
イメージトレーニングをしていると、
「お前には勝つぞ」
轟が宣戦布告をしている声が耳に届いた。
相手は...緑谷か。 意外だな。
どんな反応をするのか、少し気になる。
だから、少し観察してみることにした。
「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか...は わかんないけど...
そりゃ君の方が上だよ...実力なんて大半の人に敵わないと思う...
客観的に見ても...」
俯いて言われたネガティブな発言、だけれど眼はそんな感じじゃない。
緑谷、か。
「皆...他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ
僕だって...遅れを取るわけにはいかないんだ
僕も本気で獲りに行く！」
顔をあげ、凛々しく、緑谷はそう言った。
彼がどういう風に戦っていくのか、面白くなりそうかもしれないな。
そして、私たちはうるさい先生の声と共に入場し、
爆豪の「俺が一位になる」という面白い選手宣誓を聞き、現在。
第一種目が「障害物競争」だと言われ、ゲートの前に並んでいるところだ。
この時点で人が多すぎる。はあ、咬み殺したい。
私は人混みに紛れたくなくて、一番後ろに立っていた。
ランプの色が変わり、スタートの合図がかかる。
それと同時に全員が動き出す。
あんなに狭いゲートなのに、よく通ろうと思えるな。
しみじみとそんなことを思いながら、私は立ち止まってしまった人の肩を利用して前に進む。
氷で足元を固定されているから、轟がなにかしたんだろう。
そのお陰で安定して肩を使える。だから、轟には感謝すべきかもしれない。
ポンポンとリズムよく肩を使っていく。
突然肩を踏まれて驚くだろうけれど、次の瞬間には私はずっと先にいるからわからないだろう。
これは、楽かもなあ。
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鈴蘭(プロフ) - フユキさん» 大丈夫です！普通にかっこいいですし、謝るほどでもないですよ。描いてくださっただけで嬉しいです。 (2018年8月23日 23時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 鈴蘭さん» 完全に戦闘シーン描きたくてかけなかったやつです…あとpixivスケッチというやつで描いたので解像度すごく低いです。すいません！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - フユキさん» うわぁ、ありがとうございます！イメ画なんてもらったの初めてで、とても嬉しいです。本当にありがとうございます！！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - イメ画勝手に描いてしまいました…。良かったらどうぞ。イメージと違ったらすみません。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/5/a/a5af04a97252e4243ddecd53cdadb1c8.jpeg (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年8月12日 11時
