番外編 体育祭2 ページ45
「この子は雲雀
相澤先生に呼び出されて時々一緒に訓練してる子」
天喰先輩が簡単に私を紹介したので、頭を下げる。
この人も先輩だろうから。
「へえ、雲雀さんね
俺は通形ミリオ！よろしく」
「...よろしくするつもりはないけれど」
明るく話しかけてくる通形先輩にそう言うと、彼はニコリと笑った。
天喰先輩の友人のようだから変なことは言いたくないけれど。
「天喰先輩、この人大丈夫？」
思わずそう聞いてしまった。
「ああ、ミリオは大丈夫だ
こういう奴だから」
天喰先輩がそう言うから大丈夫なんだろう。
この人は、こういう人なんだ。
「それよりも雲雀さんは今からお昼かい？
よかったら一緒にどうかな」
通形先輩がそう訊いてきた。
天喰先輩に視線を向けると、「雲雀が決めていいよ」という目をしている。
体育祭の話も少し位は聞いておきたいし、今日くらいいいか。
断るのも、失礼だろう。
「わかった ご一緒させてもらうよ」
そんな感じで、私は二人とお昼を一緒にすることになった。
「あの、体育祭について何か聞きたいんだけれど
お二人は去年どうだったの？」
３年生の教室でお昼を食べながらそう訊いてみた。
「俺は“個性”が上手く使えなくてね
あんまりいい結果は残せなかったな！」
通形先輩は自分の失敗を明るく話す。失敗を恥じてはいない、ということか。
「俺は、緊張して...」
天喰先輩はそういうことらしい。
最初にあったときのことを思えば、それも納得できる。
それくらい、人が多いってことなのだろう。
「そうですか
参考になりそうでならなそうな情報だけれど、
教えてくれたことは助かった ありがとう」
箸を進めつつお礼を言った。感謝の気持ちを伝えることは大切だ。
「後輩のためだからね！ 頑張れ、雲雀さん」
「雲雀は強いから、油断さえしなかったら大丈夫
応援してるよ」
お二人に応援の言葉をもらい、「お二人も頑張ってください」そう言って、
教室をあとにした。
そして、放課後になった。
私は何となく嫌な予感がしたので早く教室を出る。
後ろを振り返ると、暇なのか他クラスの生徒が大勢集まってきているところだった。
あんなに群れて、なにがしたいんだろう。
理解したいとも思わないので、私は足早に体育館へ向かった。
相澤さんが、見てやるから来いと言ったから。
体育祭までの強化訓練の開始だ。
...私は訓練してまで結果を残したい訳じゃないけれど。
まあ、天喰先輩と通形先輩に応援されたし、頑張るか。
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鈴蘭(プロフ) - フユキさん» 大丈夫です！普通にかっこいいですし、謝るほどでもないですよ。描いてくださっただけで嬉しいです。 (2018年8月23日 23時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 鈴蘭さん» 完全に戦闘シーン描きたくてかけなかったやつです…あとpixivスケッチというやつで描いたので解像度すごく低いです。すいません！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - フユキさん» うわぁ、ありがとうございます！イメ画なんてもらったの初めてで、とても嬉しいです。本当にありがとうございます！！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - イメ画勝手に描いてしまいました…。良かったらどうぞ。イメージと違ったらすみません。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/5/a/a5af04a97252e4243ddecd53cdadb1c8.jpeg (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年8月12日 11時
