轟と勝負 ページ26
「なあ雲雀
俺と勝負してくれ」
それは昼休憩のことだった。
私は口田の“個性”がクリームにも効くのか試していた。
そして、効かない、ということがわかり、
口田に「付き合わせて悪かったね」と言って席を離れたときに声をかけられた。
私に声をかけてきたのは、私との勝負を避けていた轟だ。
この前は断ったのに、どういうことだろう？
「いいの？」
いろんなことを含めて、そう質問すると轟は「ああ」と簡単に答える。
「ただ、“個性”を使うのはやっぱり抵抗がある
だから“個性”なしでの勝負がしたい」
へえ、なるほど、そういうことか。
どういう理由かはわからないけれど、轟と戦えるなら大歓迎。
エンデヴァーとも関わらないだろうし。
受けてたつよ、そう言おうとしたときチャイムがなる。
轟は「考えといてくれ」と言って自分の席に戻っていった。
放課後になり、轟が私のところにきた。
「雲雀、受けてくれるか」
私は相澤さんをチラリと見てから頷く。
「いいよ、“個性”無しのガチバトル受けてたつ」
ニヤリ、と笑いながらそう言うと相澤さんがこちらに気付く。
そして、ハァ、とため息をついた。
「お前、爆豪の時のこと覚えてるよな？
いくら“個性”無しだからって言ってもストッパーがないと止まらないだろ、お前は
轟もその辺わかってるのか？」
相澤さんが呆れるようにそう言う。
「大丈夫だよ、ねえ轟」
轟に返事を求めると、
「ああ
でも、ストッパーがないのは事実だと思います」
なんでそんなこと言ったんだろう、轟は。
相澤さんの警戒が強くなるだけなのに。
「わかってるならいい
気を付けろよ」
意外とあっさり相澤さんは引いてくれた。
轟、信用されてるな。と感じた。
「はい」
轟がいい返事をすると相澤さんは私に「ほどほどにな」と声をかけて教室をあとにした。
それを見送ったあと、轟が「俺たちもいくか」と鞄を掛けなおす。
何処に行くんだろう？
疑問に思いながら、私も鞄をかけなおし轟の後ろに続いた。
轟に着いて行った先は大きな日本家屋だった。
「...ここは？」
「俺の家だ。
修行するところがあるからそこで頼む
あと、もたもたしてるとくそ親父が帰ってくるから急ごう」
そう言いながら轟は扉を開けて私を中へ促す。
家に修行する場所があるなんて私の家を思い出してしまう。
そんな懐かしい気持ちになりながら、勝負に向けて気持ちを高めた。
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鈴蘭(プロフ) - フユキさん» 大丈夫です！普通にかっこいいですし、謝るほどでもないですよ。描いてくださっただけで嬉しいです。 (2018年8月23日 23時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 鈴蘭さん» 完全に戦闘シーン描きたくてかけなかったやつです…あとpixivスケッチというやつで描いたので解像度すごく低いです。すいません！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - フユキさん» うわぁ、ありがとうございます！イメ画なんてもらったの初めてで、とても嬉しいです。本当にありがとうございます！！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - イメ画勝手に描いてしまいました…。良かったらどうぞ。イメージと違ったらすみません。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/5/a/a5af04a97252e4243ddecd53cdadb1c8.jpeg (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年8月12日 11時
