１０年後の雲雀少女 ページ24
相澤サイド
八百万の質問に雲雀は「どうだろうね」と答えた。
その顔を見るに、向こうの世界に戻って頑張っているんだろう。
でも、
「どうだろうって、どーゆうことなん？」
麗日が立ち上がって質問をする。
さっきから質問を受けてばかりの雲雀は、少しだけ、俺にもわかるかどうかくらいの殺気を放つ。
質問にはちゃんと答えるようだ。
「自分で考えれば」
そっけない、というより冷たい回答だったがな。
麗日は静かに席に座った。
「ねえ相澤さん
授業してくれてもかまわないけれど、どうするの」
雲雀が俺の方を向いてそう訊いてくる。
この状況で授業は、こいつらが集中できなさそうだな。
でも、何もしないのも非合理的だ。
「雲雀、とりあえず殺気を押さえろ
少しずつ漏れてるぞ」
とりあえず、こいつには殺気を押さえてもらわないと困る。
何をするにも、殺気があるとできない。
俺の言葉を聞くと雲雀は「ん、ごめん」と言って殺気を隠す。
へえ、上手くなったじゃないか。殺気の隠し方。
俺が感心していると、爆豪が「おい、雲雀」と挑戦的に話しかける。
「１０年後の俺とお前だったらどっちが強いんだよ」
それを聞いた雲雀は唇のはしを持ち上げる。
戦いに関する質問は大歓迎、って顔だ。
「やったことないけど、私だと思うよ」
雲雀の答えを聞いた爆豪は「はあ！？」と言って立ち上がる。
「やったことないならわかんねーだろ！
１０年後の俺がぶっ潰してやるわ!!」
威勢よくそんなことを言う爆豪に雲雀はあくまで余裕な顔で対応する。
「この時代の私を越えてからそういうことを言いなよ
爆豪も強くなってるけれど、私の方が強い」
こいつはこいつで生意気なこと言うな、と思いながら会話の流れを見守る。
わざわざ教師が口を挟む場面でもないだろう。
「１０年後の俺は雲雀に勝てるか」
さっきの爆豪のような質問を今度は轟がし始めた。
いつもは黙ってるのに、意外なところが質問したな。
「轟とはちょうど５年前に戦った
その時は私が勝ったよ」
それを聞いて轟は顔を曇らせる。
「それは５年前のことだろ
５年もあれば俺はもっと強くなれる 雲雀にも負けねえ」
そして、宣戦布告。
それを聞いた雲雀は笑う。
「へえ、強気だね轟
戻ったら勝負しようかな」
「俺とも勝負しろや!!」
「いいよ、咬み殺してあげる」
雲雀がそう言ったとき、再び煙に包まれた。
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鈴蘭(プロフ) - フユキさん» 大丈夫です！普通にかっこいいですし、謝るほどでもないですよ。描いてくださっただけで嬉しいです。 (2018年8月23日 23時) (
レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 鈴蘭さん» 完全に戦闘シーン描きたくてかけなかったやつです…あとpixivスケッチというやつで描いたので解像度すごく低いです。すいません！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - フユキさん» うわぁ、ありがとうございます！イメ画なんてもらったの初めてで、とても嬉しいです。本当にありがとうございます！！ (2018年8月23日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - イメ画勝手に描いてしまいました…。良かったらどうぞ。イメージと違ったらすみません。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/a/5/a/a5af04a97252e4243ddecd53cdadb1c8.jpeg (2018年8月23日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年8月12日 11時
