転生200 ページ10
いつの間にか200話になってました。
ということで、ちょっとした番外編を書かせていただきます。
鈴蘭
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私は今日、敵連合のアジトでトガさんとおしゃべりを楽しんでいた。
「Aちゃん！なんか暇だね！
遊びに行きましょうか」
バーの席に座りながらトガさんが急にそう言い出した。
確かに暇だけど、トガさん
遊びに行ったらダメなんじゃないのかな？
「弔くんも暇そうだね！
私たちと一緒に遊びましょう」
私たちと１つ空けて座っていた死柄木さんにまで声をかけている。
死柄木さんは来てくれなそうだなぁ。その証拠に、
「嫌だ」
速攻で断られている。それでもトガさんは、無視して話を続ける。
「ショッピングモールでいいですよね！
Aちゃんもいいですか？」
断っても、無かったことにされそうだから頷いておこう。
死柄木さんは相変わらず「行かないって言ってるだろ」と話を聞いていないトガさんに何か言ってる
「じゃあ行きましょう！」
トガさんがそう言って立ち上がる。死柄木さんの腕をつかみながら。
「ハァ？」
死柄木さんの声なんてお構い無し。私はその後ろに付いていく。
不機嫌な死柄木さんを視界に入れないようにして移動していると、ショッピングモールが見えてきた
こういうところに行くのは久しぶりだなぁ。
「どこに行きますか？
やっぱりゲームセンターに行くんですか!?」
急に振り返って話を振られた。
こういうところに来たら、ゲームセンターに行くのが普通なのか？
死柄木さんに意見を求めるが、無視された。
「うーん？どうなんでしょう？
でも！トガさんが行きたいなら私も行きたいです」
考えてそう答えると、トガさんは「じゃあ行きましょう！」と瞳を輝かせる。
トガさんが元気にゲームセンターに向かって歩いていくのを、
私と死柄木さんはついていきながら眺める。
死柄木さんも、もう諦めたみたいだ。
「Aちゃん！弔くん！あれしたい!!」
突然振り向いて指差したのは、プリクラを撮る機械だった。
興味がないことは調べない主義の私は、あれの中身がどうなっているのか知らない。
つまり、よくわからないからあれをしたくないということだ。
私がそう言おうとする前に、死柄木さんが口を開いた。
「やりたいなら早くしろ 俺はもう帰りたい」
その一言で、私たちがプリクラを撮ることが決まった。
よくわかんないからしたくないなぁ！
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
