転生214 ページ25
少なくとも、私の知ってるいずなら、ここでかっちゃんを止めることはしない。
これは勘じゃない いずは絶対相手をするはずだ。
その証拠にいずはキックを繰り出した。
そして、戦闘の構えをとる。
「......ちょうどいい... シュートスタイルが君に通用するかどうか......
やるなら...全力だ」
面白くなってきた。
その前に、やらないといけないことがある。
それは相澤先生への連絡だ。 先生のパソコンにメールを送っておこう。
『相澤先生へ
いずとかっちゃんが外に出ていくのを見かけてこっそりついていくと
喧嘩を始めました。
止めた方がいいと思ったんですが、止めれませんでした。
私はどうすればいいんでしょうか？ 星屋』
私はあくまで無関係だということを装うためのメールだ。
本当は、止めようと思えばいくらでも止められるし、自分の意思でついてきた。
でも、それを言ったら、私にまで処分が下るでしょう？
何で止めなかったんだって、相澤先生に言われて、短い謹慎処分がありそう。
私は少しの時間も無駄にしたくない。だから、こういうことをしないといけない。
かっちゃんといずに申し訳ないと思わないのか？
思うわけないじゃん。だって喧嘩を始めたのは、かっちゃん達だし。
私はパソコンを閉じると、かっちゃん達に目を向けた。
「サンドバッグになるつもりはないぞ かっちゃん！」
いずがかっちゃんにそう宣言して、二人の戦いが始まった。
先に動いたのはかっちゃんだ。爆破で空中にいくと、勢いをつけていずに向かっていく。
素早い動きで、いずは苦戦を強いられそうだ。
その上、かっちゃんはいずの戦い方を知っている。...いずは頭から入るタイプだ。
だからかっちゃんは、考える隙を与えないように、連続で攻撃を繰り出すと思う。
かっちゃんは私の考察通り、連続技で後ろに避けたいずを追う。
このままじゃ、いずは着地できない。どうするんだろ...？
足を動かす...ってことは、手を弾こうとしているんだろう。
でも、この距離でもわかるようなこと、かっちゃんにわからないわけがない。
つまり、いずの攻撃はかわされるということだ。
かっちゃんがどう動くか、どんな判断をするのか。
かっちゃんは爆破の勢いを使い、いずの後ろに回り込んだ。
その動きは、私にも想定外だ。 不意をつかれたいずは、そのままかっちゃんの拳が入った。
うわぁ... 重いの入ったな...
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
