転生212 ページ23
「次は君だ」
そのオールマイト先生の言葉は、いずへのメッセージだったんだろう。
かっちゃんは、いずと一緒にいたから...
「オールマイトは答えちゃくんなかった だからてめェに聞く」
いずは黙ったまま喋らない。私も、喋ろうと思わない。
沈黙が私たちの間に流れた。
「否定しねェってこたァ...... そういうことなんだな クソが...」
かっちゃんは、いずの方を見たあと、私の方を向いた。
「Aも知ってたんだろ？お前の情報力はわかってるつもりだからな」
これは... どう答えるのが正解なんだろう？
オールマイトのことは私が話すべきじゃないし、かといって黙ったままでもいいものか...
「私が知ってると思ったから、ついてくるのを許したんだ？」
言うことがなかったから、つい、質問をぶつけてしまった。
まぁでも、かっちゃんがどう思ってたかは気になるからいいか。
「お前がついてくるのは予想外だった
でも、俺が想像できることをお前が知らないことは無いとは思ってただけだ
いちいち質問してくんなよ めんどくせー」
そして、いずに視線を向けた。
いず、話すのかな？...いずの判断ならどうあっても私は受け入れるけど。
「聞いて... どうするの.........？」
いずの質問にかっちゃんが黙る。けど、それも数秒のことで。
かっちゃんの意思の深さ？みたいなものを感じる。
「てめェも俺も...オールマイトに憧れた なァ そうなんだよ
ずっと石コロだと思ってた奴がさァ 知らん間に憧れた人間に認められて...
だからよ 戦えや ここで 今」
戦いを申し込むとは思ってたけど、突然すぎませんか？
いずも急に言われて驚いている。「何で」って叫んじゃってる。
ワタワタしながら、かっちゃんに考えを改めさせようとしてるけどかっちゃんの意思は揺るがない。
いずが「待って」って言っている間にかっちゃんは近づいていく。
あ＿＿そろそろ始まりそうだなぁ。ちょっと離れとくか。
移動を始める私を見て、「余計なことすんなよ」とかっちゃんがいってくるが無視する。
何かをする気なんて最初からないし、答えなくてもいいでしょ。
どうなるのかな？
かっちゃんといずの
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
