転生197 ページ7
私が悩みながらウロウロしていると、いずが肩を叩いてくれた。
「Aちゃん！Ａ組の皆なら大丈夫だよ！
今は信じて待とう？」
いずに心配されるほど私余裕なかったかな？そんなことないけど、いずの気遣いには感謝する。
「それもそうだね
私が考えても仕方ないか」
後半は自分に向けていった言葉だけど、いずは頷いてくれた。
私の幼なじみは気が使えるいい人と、失礼な無礼者と、結構キャラが違うなぁ。
いずの話を聞きながらそんなことを思っていると、再びアナウンスが聞こえてきた。
『２名通過!!残りは８名!!』
『７名 ５名
続々と！この最終盤で一丸となった雄英が！
コンボを決めて通っていく！』
『そして......０名！
100人!!今埋まり!!終了！です！ッハーーー!!』
目良さんの嬉しそうな声が聞こた瞬間、肩の力が抜ける。
あのアナウンスの感じだと、恐らく雄英生は全員通っているだろう。
『これより残念ながら脱落してしまった皆さんの撤収に移ります』
そのアナウンスが聞こえて、一次試験が本当の終わったんだと実感できる。
まだ確定ではないけど、皆合格できてよかった。
私が一人で安心した顔をしていると、控え室の扉が開いて、A組の皆が入ってきた。
それを見た瞬間、私以外の皆が歓声を上げる。
「っしゃああああ!!!」
「スゲェ!! こんなんスゲェよ！」
「雄英全員 一次通っちゃったあ!!!」
確かに、雄英はマークが厳しいのに皆残れてすごいよなぁ。
私もほとんどサポートできてないし、皆の力が上がってきている証拠だ。
...私ももっと強くならないと、皆に追いつかれるかもしれないな
皆が喜ぶ様子を見ながら考えていると、パッと前にある画面にフィールドが写った。
『えー100人の皆さん
これご覧下さい』
アナウンスに従い、皆が画面を注視する。
映されたのは、フィールド内の建物がドンドン壊されていく映像だった。
あー、なんの試験をするのかわからないけどもったいない。
やっぱりこの国は、お金の使い方が荒いと思う。おかしいでしょ...
驚いているのは私だけじゃないようで、百ちゃん達も驚いているように見える。
『次の試験でラストになります！
皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』
救助訓練かぁ。私の個性で出来ること...あるんだろうか？
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
