愉快な妹《SaitoSoma》《短編集》

○病み期 ページ39

壮馬side

妹の夏渚はよく病み期がくる。

いつの間にかできてた。

夏渚が中学生の頃に……いじめられた時から

精神的にメンタルがダメになって病み期が始まったらしい。

俺が声優になって初めて病んでる夏渚を見た時は

気づいてあげられなかった自分がいて悔しい気持ちがいっぱいだった

"私は………からくりピエロだから……"

そう夏渚は涙が溢れつつ言った時……からくりピエロっていうボカロの曲が流れた。

最初はわからなくて……ただ"大丈夫だよ"って言い続けた。

今日も、夜中起きてリビングに行くと

1人きりで泣いている夏渚がいて

夏渚「お兄ちゃん……？」

普段はお兄ちゃんって言わないのに。この時だけはそう言うから心臓に悪い

「ここにいると風邪ひくよ」

夏渚「…………」

「無理して我慢しないで……」

夏渚に抱きしめながら言う

夏渚「……っ」

どんなに嫌なコメントでも……どんなに嫌なイジリでも笑顔で返してる夏渚。

中学時のようにいじめられたくないから

嫌われたくないから。

夏渚「……もう自分が嫌になっちゃう……何も言えない自分が嫌」

「そんなことないよ……」

夏渚「……っ(涙)」

夏渚の目には涙が溢れ出した

10分後

夏渚は泣き疲れたのか…寝てしまった。

たまには、無理して我慢しないで頼って

寝てる夏渚を見ながら思った夜中だった。


〜おまけ〜

(兄ちゃん、昨日はごめん……)
(大丈夫。我慢しないで頼ってよ…)
(うん……ありがとう……)
(あ、ケーキ食べる？)
(食べる！)

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