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2限目・聞こえないこと ページ3
いつも通りギリギリに校門をくぐり上履きに履き替える。
周りの生徒は「やべぇチャイム鳴る!」と走っていく中、私はペースを乱さず歩いていく。
角を曲がると倒されたであろうダンボールを中身を気にしながら荷台へと乗せ直している柊一颯。
その横を通り過ぎようとすると、
「おはよう。学校来たんだな。
なかなか会えなかったから心配したんだぞ。」
ヘッドフォン越しからも聞こえたわざとらしい声に足を止める。
「先生が呼んだんでしょ。」
それだけ言うと、睨みつけるように見下ろしていた目線を外しまた歩き出す。
「これで全員そろった。」
笑みを浮かべた先生の呟きは、
…私の耳には届かない。
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作者名:香月華月 | 作成日時:2019年1月22日 0時