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初恋 C side ページ1
初恋。
それは甘酸っぱく人生を彩るひとつのイベント。
幼少期や小学生の頃にふわっと発生し、気づけば終わっていた…というのが一般的らしい。
だが僕、松野チョロ松の場合。
僕は世にも珍しい六つ子の三男に生まれた。
騒がしい兄弟(全員男)に囲まれ育った幼少期、小学校時代は女の子と触れ合う機会など全く無く過ぎ去っていき、
ましてや中学校に上がってもその状態に変化は無し。
恋愛に興味が無いわけでは無かった。寧ろ憧れすら抱いていた。
しかし、兄弟間で唯一浮いた話があった末っ子が、抜けがけを嫌う六つ子の謎ポリシーによって裁かれるのを間近で見ていたので、恋愛は一度諦めた。
よって高校1年生になった。
初恋の経験はなし、人生においての女の子との会話は指で数えられるほど。
…このままではいけない。
僕はどうすることも出来ない漠然とした不安に駆られた。
焦った。
だから血迷ったのかもしれない。
僕はまだ自分を理解しきれていない。
よりによってあんなバカに初恋を奪われたなんて。
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作者名:あいにゃん | 作成日時:2017年3月6日 1時