【呪術廻戦】 呪詛師の方の五条 【男主】

覚醒 ページ3

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ピリリリ、ピリリリ。


軽快な音を鳴らす目覚ましを素早く黙らせて、くあ、と出た欠伸を噛み殺す。



今日なんかやる事あったかな、なんてぼんやりとしている頭で考えながら顔を洗う。


二三度顔に冷水を叩きつければまだ眠りたい意志とは相対してゆっくりと頭が覚醒していく。




＿＿なんともない朝を送る彼だが、そんな彼は何百人もの術師を殺している所謂【呪詛師】である。




久しぶりに小さい頃の夢を見たと、感慨深そうに朝食を頬張る彼が




かの｢呪術師最強と自他ともに認める五条悟｣の兄。


そう言われて、納得する者は現れるのだろうか。




『暇潰しの呪術師殺しは飽きた、かといって仲間の呪詛師も殺してしまった…さてどーしようか』



物騒過ぎるワードが飛び交う彼の独り言。


彼にとって仲間と敵は紙一重。
つまらなくなれば殺すのが彼の道理なのだ。


あっという間に空と化した皿をチラリと見て、まだ食べ足りないと冷蔵庫を開く。


最低限の調味料に水、それから賞味期限切れの卵。


絶望的なソレを見て腹いせに冷蔵庫の扉を強く閉める。



明らかになってはいけない音を出した冷蔵庫を軽く鼻で笑い、外出の準備をする。


なんだか作るのも面倒くさくなった。
そこら辺のスーパーで惣菜買って白米と共に食べよう。


そう考えた彼はいそいそとポケットに財布を詰め込んだ。

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