【呪術廻戦】 呪詛師の方の五条 【男主】

険悪 ページ17

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「ホントに幽閉されてんだな」
「しゃけ」
『…そんなポンポン会わせていいの？最強さんよ』
「まっ、いいでしょ。真希達は口外しないって信じてるし」



幽閉されてから早3日。
牢越しに見据えたポニーテール、呪言師、パンダの個性の強さに彼は若干引きながらもそう問いた。

それに壁に寄りかかりその様子を微笑ましく(かは分からないが)見ている悟はニヒルに笑い、答えた。

そのうち1年にも会わせたいね、なんておちゃらけていう悟に眉を寄せる。
彼は頭を1度グシャリと搔き、焼くなりなんなりするがいいと言うが如く溜息をついた。


「…で、なんでここに連れてきたんだよ悟」
「実はね、この人に皆の稽古を付けてもらいたいんだよ！なんせ僕、忙しいからね！」


悟除く一同が、頭にハテナを浮かべただろう。

呪詛師に稽古を付けてもらうなんて、前代未聞にも程がある。
呪術師は皆イカれているというが、悟はその中でも群を抜いているのではないか、なんて思いながら彼は言葉を放った。


『却下。怠い、面倒い。なんで敵に塩送んなきゃいけないんだよ』
「私らだってイヤに決まってるだろ」
「まぁまぁ、落ち着いて。君は一応捕まってる身だから言う事は聞いて」
『…そもそも俺こっから出ちゃ駄目だろ』
「高専内ならイイヨ！」


グッ、なんて親指を立てる。
コイツまた脅したな、なんて思いながらも再び深い溜息を着いた。


『ほんっとイカれてる』
｢そっくりそのまま返すよ｣


牢を力任せに掴み、じっと睨む彼。
返事かの様に鉄の牢がガチャリと音を鳴らした。

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