【呪術廻戦】 呪詛師の方の五条 【男主】

疑問 ページ12

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『さて、こっからは好きに暴れて来いって言われてるから自由の身！どうする？』


彼が桃鉄99年でもするか？とおどけてみせるが最強の表情が変わることはない。
その様子を見かねた彼は一つ溜息を零し、気怠げに質問タイム30秒、とだけ言った。

その様子はさながら反応がなくてつまらないと言いたげだった。

悟はそれを待ってたと言わんばかりに喋り出す。
普段の取り繕った"僕"を演じる事さえ忘れて。


｢どこ行ってた｣
『色んな所を転々と。お前にバレない様に色々工夫はしてたけどね』


｢この騒動の主犯は｣
『契約上、言えない。黙秘権を使用しまーす』


｢どっちだ｣
『呪詛師。お前が最強の呪術師で在るならば俺は最強の呪詛師で在るよ』





｢…っ、なんで呪詛師なんかになった！｣
『＿＿＿暇潰し』



最強の呪術師はひまつぶし、その5文字に腸が煮えくり返る様な気分に浸る。

彼が居なくなった後、必死に悟は探した。
同級生にも、先生にも、クソみたいな家にも態々聞いて、得られた情報はゼロ。


なぜ居なくなったのか、
なぜ見つからなかったのか、
なぜここで再会するのか、
なぜ敵対関係にあるのか、


なぜ、“俺”を置いていったのか。



疑問が止まらない。

その疑問が止まらない原因が、最強の呪術師が彼を探し続ける日々を、



ひまつぶしの5文字で済ませた事が。


置いてけぼりの俺(最強)を、嘲笑っている様にしかみえなかったから。


｢…ふざけんな！！俺は、なんの為に！｣
『俺、そんなの頼んだ？…それに、』




＿＿＿＿ソレはお前が最強である限り分かんねぇよ。




脳内に直接語り掛ける様に、彼は話す。
想像を絶する彼の冷徹な声は、悟の表情をさらに歪めさせるには充分だった。



悟の脳裏には、歪んでしまった親友が浮かんでいる。


《君は五条悟だから最強なのか?》
《最強だから五条悟なのか?》



分からなかった。

“非術師(猿)は要らない”という考えに至った親友も、
突如消え、一般人を嬲り殺す様になった兄も。


｢…あーもー、訳わかんねぇ｣
『ご生憎様、俺も訳わかんないよ』

喧嘩→←再会

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