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クズ17 ページ19








『虎杖、何処に打ってんだよ』




「っクソ、すばしっこい…!!」




さっきまで俺がいた所に技を打ち込む虎杖。


煽り耐性を付けさせる為にも、軽く煽ってみる。
…否、煽りたいだけだけど。



案の定虎杖は少し顔を歪めて、その言葉を吐いた。



虎杖は運動神経が抜群にいい。
その上宿儺の器だ、その内宿儺の術式が刻まれる。



これからの事も考えれば、大きな戦力になるのは愕然。


だから、虎杖の弱点を俺はトコトンついてく。
そして弱点をドンドン克服さしていって、先生の様な最強にさせる。



そしたら虎杖の俺の分の任務任せて俺は女と遊ぶ。


私利私欲に溢れているとコケにされそうだが、使えるものは使っとかないと損だからな。




我ながらいい計画。





「何考え事、してんだよ!!」





『考え事出来るほど余裕なの。分かる?ほら、こうやって、さ!』




目の前にやってきた虎杖の拳を掴んで床へ叩きつける。

ドン、と痛そうな音がなった。



倒れ込んで痛みに悶えている数秒間にすかさず愛用のナイフを虎杖の喉元の手前まで向ける。




『はい死んだ、これが本番なら今頃首と体が離れ離れ』



ナイフの柄を軽く喉元へ押し付ける。
ぐぇ、と声を漏らしたのを確認して虎杖の上に跨っていた身体を退かす。




「いやー、良かったよー!」




ウンウン、と感慨深そうに頷く先生。
オマケに拍手付きだ。




「二級呪術師でこれ、もしかして五条先生ってヤバい?」





『あの人は規格外、ヤバいで済まない』





「僕、最強だからね!」




ニヨニヨと気味悪い笑みを浮かべている先生に内心舌打ちして、虎杖に向き直る。

酷い、なんて声が聞こえたが勿論無視。




『虎杖、お前相手の分析する?』




「分析?一応…」




『その一応ってどんくらい?』




「…相手が何使うとか、様子とか?」





『少ない。相手が何を得意とするか、何を苦手とするか。何処で隙が生まれるか、それに効く技は何か、それはどのくらいの範囲で起こるのか…言いきれない程にある』




分析をして、初めて相手と充分に戦える。
何時までも自分の持ち味で通用する訳が無い。



『今の戦いなら、虎杖は行動が読みやすい。1発1発は重いけど隙がデカい。だから俺は避けれた』



虎杖はそれを聞いて、満面の笑みでこちらを見た。



そして、さんきゅー、と。




その笑みは何処かあの子と似ていて、つい拳を握りしめた。

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佐藤悠真(プロフ) - いえいえ全然大丈夫ですよ!そこすごい間違いやすいですもんね。勘違いじゃなくて正直ホッとしてます笑これからもがんばってください! (2020年12月12日 14時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 佐藤悠真さん» ご指摘ありがとうございます。私のミスです、教えて下さりありがとうございます…!コメントとても嬉しいです、ありがとうございます! (2020年12月12日 13時) (レス) id: 907b5a519f (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 虎杖は"悠二"ではなく"悠仁"なのでは…?私の勘違いだったらすみません!でもお話はとてもおもしろくて大好きです!(特に夢主くんのクズさ加減と不器用さが)更新がんばってください。応援してます! (2020年12月12日 12時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月11日 18時

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