クズ10 ページ11
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あれから少し世間話をして、伏黒は帰った。
元々任務が入ってたそうだ、いや任務行けよ…
なんてツッコミを心の中にしまい込んで、再び眠りにつこうと目を閉じる。
どうせ明日からは任務三昧だ、今日ぐらい1日中寝たい。
「やっほー!A生きてるー?」
『…クソ教師が…』
残念な事に寝かせてくれないらしい。
あと少しで寝れそうだった、なんて不満を漏らす。
それを聞いた先生は反省してない様にカラカラ笑った。ぶち飛ばしていいか?
「まぁそれはさておき。Aがやられるなんて珍しいよね、しかも3級なんかに」
『俺は3級なんかに負けねーよ。俺が
特級。その言葉に空気が少し冷える。
先生も少しうーんと首を捻って、また質問をする。
「特級ねぇ。そんなの任務内容になかったっぽいけど、Aが嘘をついてるようには見えない」
『嘘なんか女落とす時ぐらいしかつかねーよ!…俺だって特級レベルの呪霊の気配なんてわかる。気配も存在も、…殺意も、なんも感じなかった』
感じたのは刺される直前の一瞬のみ。
先生みたいな無下限も俺は持ってない。
それに気を使ってれば空気中から出てくる針にやられる。…正直、俺はアイツに敵わないと思う。
ほんっとーに、ギリギリ、敵わない。
呪具がもっとあれば祓えてたかもしれない。
「…それで、領域展開使ったの?」
『…苦肉の策だよ。俺だって使いたくて使った訳じゃない…それに領域展開があのまんまじゃダメだろ、俺』
俺の領域展開、【
例えば俺の右腕がなくなったら、領域内の奴も右腕が無くなる。
それが足であっても、目であっても、…命であっても然りだ。
相手の右腕が先になくなっても俺は無くならない。
俺からなった物を相手にも侵食させる。
だからいざとなったら道ずれで死ねる。
…まだ女と遊ぶ気だからそんな事するつもりないが。
クソ呪霊は自身の回復速度が遅かった。
だから俺が畳み掛けるように自分を切り、アイツが逃げるまで待った。
救援が来ていたのは分かってたし、それまでの辛抱として。…まぁそれまでに俺も意識トんだけど。
『…俺はまだ反転術式が出来ない。領域展開をする度に大怪我負うなんて御免だ』
その点先生を尊敬してる。
…この事は口が裂けても言うつもりはない。
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佐藤悠真(プロフ) - いえいえ全然大丈夫ですよ!そこすごい間違いやすいですもんね。勘違いじゃなくて正直ホッとしてます笑これからもがんばってください! (2020年12月12日 14時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
芔(プロフ) - 佐藤悠真さん» ご指摘ありがとうございます。私のミスです、教えて下さりありがとうございます…!コメントとても嬉しいです、ありがとうございます! (2020年12月12日 13時) (レス) id: 907b5a519f (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 虎杖は"悠二"ではなく"悠仁"なのでは…?私の勘違いだったらすみません!でもお話はとてもおもしろくて大好きです!(特に夢主くんのクズさ加減と不器用さが)更新がんばってください。応援してます! (2020年12月12日 12時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芔 | 作成日時:2020年12月11日 18時