【今日から俺は!!】狂犬の番犬 (ページ4)

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怖がる番犬編ページ4

『おっとぉ…これは予想以上に凶悪だァ…』

翌日の放課後、言われた通りに開久高校へと来たはいいのだが…。怖い顔をした人達にジロジロと見られさすがの私も少しばかり恐怖を感じる。というか普通に怖い。なんかカラス鳴いてるし。窓ガラス割れてるし。人いっぱい集まってくるし。ある程度覚悟はしていたがまさかこれ程とは。まさに『悪の巣窟』と言ったところか。

「マブイ女だな」「誰かの彼女か？」「声掛けろよ」「相良さんか智司さんの女だったらどうすんだよ」

ヒソヒソとそんなことを囁く声が先程からずっと聞こえてくる。いやぁ場違い感半端ねぇ。

『あの～相良さん探してるんですｹﾄﾞｫ…どこにいるか分かりますぅ？？』

リーゼントが特徴的な男の人に声を掛けてみる。
振り返った彼は明らかに怪しいものを見る目で私を見てきた。

「相良さんに何の用だ」

…こっわ。なんか凄いなんて言うんだろう。刺すような目線？それを向けられた気がする。ちょっとでも変なことを言えば即殴り飛ばされそうなそんな目。

『いや私相良さんに呼ばれて来たんスけどどこにいんのか分からなくて…良かったら案内して欲しいな～なんて思ったりしてる訳なんですけども…』

いつもみたいにえへえへと笑いながらそう言うとリーゼントさんは取り敢えずは信用してくれたらしく案内してくれることになった。

そしてこうしゃうらの溜まり場、というのだろうか。
何人ものツッパリ達が集ってる場所へと連れてこられた。…いやこっわ。(二回目)
全員こっちみてるしなんか全員怖そうだしカラス鳴いてるし(二回目)。リンチされる人って多分こんな気持ちなんだろうなと思いながら歩き進めると椅子にドカっと座っている相良さんを見つけ声を掛ける。

『あっ相良さん！犬崎 A、ただいま参上です…っとぉ…。』

相良さんに声を掛けようとすると隣にいたかなりデカい男の人…多分番長さんだろうか。にかなり鋭い目付きで睨まれる。…いやこっわ！！！(三回目)