隣人さんとそのお友達 (ページ2)

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悪い奴ではなさそうと

『田中さん、よろしくお願いします』

よくある返事を返す

第一印象は最初の3秒で決まるって聞くから良くしとかないと

樹「仲良しましょーね隣同士」

なんかあきらかにチャラい

うん、見た目もチャラい

『じゃあ、私仕事あるので』

今すっぴんだし早めに終わらせたいところ

自然に

自然に

「仕事頑張ってねAちゃん」

ちゃれーーーーー、！！！！！

笑顔で閉めたはずだけど多分引きつってた

うん、絶対ひきつってたな。

私と同い年かそれとも年下、？

年齢が近いことには変わりなさそう

でもここに住むってことは金持ち、、、？

あいつ何者だ、って

『時間やっば！』

隣人さんのこと気にしてる暇なんて私には無い

いつもと変わらず化粧を終え髪もセットし

玄関に向かう

あ！

『香水忘れてた』

あのチャラい男の匂いがこびり付いて自分が忘れる所だった

でもあの男のおかげで忘れず、感謝。

そう思ってるうちにいつもの出る時間になり

鍵を開ける

ｶﾞﾁｬ

あ

樹「あ、どーも」

隣の男が同じタイミングに出てきてさっき見せた笑顔をこちらに向けている

「今から仕事ですか？」なんてもう仲良さげな感じ

『あ、はいそうです、、笑』

樹「頑張ってください、ってすっげーいい匂いするっすね！」

と言い近寄ってくる

『あは、ははは』

私の手首を持ち鼻に持っていく

樹「うん、いい匂いだわ」
「俺の好きな香り」

その笑顔がやけに眩しい朝だった