瀬見英太 ページ3
俺は今、受験勉強に追われている
俺はレギュラーじゃなかったから推薦も来なかったし
大学でバレーを続けるのかも曖昧だ
最近、
部活をやっていた時のことをよく思い出す
1年の時はレギュラーどころかベンチにも入っていなかった
2年の時は、3年の先輩が引退してから
俺は白鳥沢の正セッターとして試合に出た
でも
自分の力でブロックを欺きたい俺は
若利を上手く使えなくて監督によく怒られたっけ
__ある日___
「瀬見、賢二郎と変われ」
そう監督に言われた
薄々気づいてはいたが
『はい…』
白布は若利の才能を引き出すことができた
3年になっても白布が正セッター
引退試合までずっと白布が正セッターだった
そりゃ
悔しいよ
元々サーブが得意だった俺は
ピンチサーバーとして試合に出させてもらえた
サーブは自分だけの勝負
つまり、
自由だ
サーブで点を取るのは楽しい
点を取った時、
チームメイトが一緒に喜んでくれるのも
嬉しかった
でも
正セッターとして
試合に出たかった____
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作者名:おゆ | 作成日時:2020年1月6日 22時