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「 新人？嗚呼、デビューしてましたね。 」
「 アイヒヘルンフェン。ドイツ語で栗鼠。 」
「 愛称は？ 」
「 ヒェン。 」
「 それも言い難いですけどね。 」
エゴサーチをする為に開いた携帯。SNSで" ロボロ "と検索する。どれもこれも俺を賞賛する呟きばかりだが、とあるひとつのアカウントが気になった。
〈 生まれて来てくれて有難う🦜#ロボロ 〉
偶にファンのアカウントを見に行く事があるが、それと同じ様にこのアカウントのプロフィールを見てみた。アカウントは作られたばかりなのか、初期アイコンのままで、IDも初期設定のままである。飾り気も推測も何も無いそのアカウントの投稿を遡ると、毎日俺のハッシュタグを使い、呟いていた。
〈 本当に大好きだよ🎄 #ロボロ 〉
〈 ずっと一緒に居ようね🌿 #ロボロ 〉
〈 結婚して下さい🥗 #ロボロ 〉
俺のガチ恋勢だろうか。ファンが俺に向ける好意にも慣れて来た。最初は気持ち悪いと思っていたが、逆にその好意を利用してお金を落として貰えれば商売が成立する。
アイドルになった理由は、莫大なお金が欲しいからだ。だから、俺は此処に居る。
「 恋愛自由だって事務所も公言しているのに、何故、こんなにも騒がれるんでしょう。私達が皆さんとお付き合いする事は、絶対に無いのに。 」
エミさんはアイヒヘルンフェンの事を調べたのか、眼鏡を外して眉頭に手を当てた。
「 アイドルって結局、自分を売ってる訳やから、配慮が必要なのは事実よな。普通の人間には、出来ない仕事やと思うし。 」
ホストクラブと変わらない。俺等に沢山のお金を落としてくれるファンは、ホストに嵌っているのと同じだ。少し微笑めば皆、俺の事を好きになってくれる。別に嬉しくない。お金にしか見えないから。
「 エミさんも、もし彼女が居るんやったら気を付けてな。グループの運命が掛かってるらしいから。 」
「 私は仕事一筋なので、恋愛はしてないです。ロボロさんこそ、気を付けて下さいね。 」
「 そうやな。 」
エミさんの言葉に適当に頷いた。エゴサーチを続ける。高みの見物が愉快で仕方ない。馬鹿を見るのが好きだ。
「 写真、有難う。売上が凄いの。これから忙しくなるから、頻繁には会えないかも。 」
Aは短い髪をタオルドライしながら、俺の元にやって来る。
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紗枝(プロフ) - ちびさん» こんばんわ。温かいコメント有難う御座います。本当に嬉しいです☺ " はくしき "とても思い入れのある作品です。そんな風に言って下さって、光栄に思います。これからも度々、覗きに来てくれると嬉しいです💐 (5月30日 3時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ちび - この短編集から貴方様の事を知りました。とても文が好きで文字の使い方が好きです。とくに「はくしき」が何か胸にもやっとくるような不思議な気持ちになりましたとても好きです😢✨これからも応援してます。 (5月29日 21時) (レス) id: b1c4d4a663 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 大神さん» こんばんわ。通知に紛れてしまい、反応が遅くなってしまいました。申し訳御座いません。お優しい言葉、言葉にならないくらい嬉しいです😊 これからも見守って下さると嬉しいです🥰🥰 (5月21日 22時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
大神(プロフ) - zmさんの小説を読んでから全ての作品を読ませて頂きました。どの作品も心に刺さりましたが、この短編集が特に好きです。こんなに自分好みの小説を書かれる方に初めて出会い、言葉にならないくらい好きです。これから応援しております。 (5月20日 12時) (レス) @page37 id: 48f5acd833 (このIDを非表示/違反報告)
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