✍ こども ページ11
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〔 シャオロン ⇨ こども 〕
「 Aちゃんとは付き合えへんかな。Aちゃん、未成年やし。 」
シャオロンさんは困った様に笑う。成程。私が未成年じゃなければ、付き合ってくれたのか。
「 後、4年待ってくれますか？ 」
「 俺よりええ男、山程居るで。 」
「 答えになってないんですけど。 」
「 これが俺の答えやから。 」
茶色の髪の毛が風に靡く。鼻を擽る冬の香り。クリスマスデートはカップルがやるモノだ。私達はバイト先の先輩・後輩。カップルに成り損ねたふたり。否、私。
「 シャオロンさん、ロングヘアの女性が好きって言ってたじゃないですか。だから、私、伸ばしたんですよ。これについてはどう思いますか？ 」
「 凄く似合ってると思うで。 」
「 じゃあ、それは好きって事ですか？ 」
「 LIKEの好きね。LOVEじゃない。 」
大人なんだから、優しい言葉を使って騙してくれれば良いのに。女子高生なんて、馬鹿で間抜けで丁度良いから、遊ぶにはもってこいだと思うんだけどな。
「 こどもの色仕掛けに引っ掛かるのは、こどもだけやで。Aちゃん、自分を安く見せるのは止めよう。 」
短いスカートとロングブーツの相性は最高。でも、冬との相性は最悪。寒くて死ぬ。胸元に光るネックレス。今日の為に開けたピアス。折角巻いた髪の毛。お気に入りのラメ。私の持っている全てのチカラで大人びようと必死になったのに、シャオロンさんには響かなかった。残念。
「 私、ずっとシャオロンさんが好きなので。それだけは、忘れないで貰って良いですか？ 」
シャオロンさんは微笑む。気まずそうに。特定的な言葉を使わず。私をこれ以上、傷付けない為に。
白い雪が降って来た。ホワイトクリスマスだ！
「 凄い、雪だ！うわー、テンション上がる。 」
インスタのストーリーに雪が降った事を載せた。冬って寒いから好きじゃないけど、特別だから好き。
「 Aちゃんはホンマに、こどもみたいで可愛ええね。 」
シャオロンさんは目を細める。こどもって言葉、好きじゃない。
「 シャオロンさんは、こども、好きですか？ 」
「 こども？まあ、普通かな。 」
「 じゃあ、私の事も普通ですか？ 」
「 そう言う意味のこどもちゃうよ。 」
「 え、どんな意味なんですか？ 」
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紗枝(プロフ) - ちびさん» こんばんわ。温かいコメント有難う御座います。本当に嬉しいです☺ " はくしき "とても思い入れのある作品です。そんな風に言って下さって、光栄に思います。これからも度々、覗きに来てくれると嬉しいです💐 (5月30日 3時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ちび - この短編集から貴方様の事を知りました。とても文が好きで文字の使い方が好きです。とくに「はくしき」が何か胸にもやっとくるような不思議な気持ちになりましたとても好きです😢✨これからも応援してます。 (5月29日 21時) (レス) id: b1c4d4a663 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 大神さん» こんばんわ。通知に紛れてしまい、反応が遅くなってしまいました。申し訳御座いません。お優しい言葉、言葉にならないくらい嬉しいです😊 これからも見守って下さると嬉しいです🥰🥰 (5月21日 22時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
大神(プロフ) - zmさんの小説を読んでから全ての作品を読ませて頂きました。どの作品も心に刺さりましたが、この短編集が特に好きです。こんなに自分好みの小説を書かれる方に初めて出会い、言葉にならないくらい好きです。これから応援しております。 (5月20日 12時) (レス) @page37 id: 48f5acd833 (このIDを非表示/違反報告)
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