64 : ひみつ ページ14
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「 良い話じゃないですか？だって、東京ならパートナーシップ制度が利用出来ます。そうすれば、おふたりの関係性が恋人から家族に。どうして、お悩みに？ 」
「 自分でも、明確な悩みの種が分からないのですが、何となく、彼の思いに着いて行けなくて。温度差があるんです。彼は東京での暮らしを急いでいます。 」
「 具体的に何時頃から？ 」
「 それは、分かりません。でも、年内に。 」
「 東京で暮らす事に抵抗が？ 」
「 無い事は無いです。だって、ずっと和歌山で暮らしていました。老いている両親も、こっちに居ます。この歳で東京で暮らすのは、随分とハードルが高い。 」
すると、奥河さんは「 新島さんって、臆病ですよね 」と強烈な一言を放った。
「 変化に弱いです。昔から思っていましたが。 」
「 確かに、私は変化に弱いです。奥河さんの言う通り。 」
「 それに比べて彼氏さんは強気です。正反対ですよね。どうして、惹かれたんですか？ 」
「 真っ直ぐな所が。私にはありません。羨ましかった。あんなに、恐れずにいられる事を。 」
そして、心配だった。
ひとりで何でも解決しようとする所。
人間、ひとりでは何も出来ない。
なのに、自分を過信する所。
彼が甘えられる人は、居ないのか。
ずっと、心配だった。
だから、私は彼と共に生きる事を望んだのだ。
ひとりで無い事を、伝える為に。
「 奥河さんに恋人が出来て、恋人が東京で同棲しようって言ったら、どうしますか？ 」
「 楽しそうなので、着いて行きます。新しい環境が、大好きなんです。やった事のない経験は、ドキドキします。 」
「 出版社のキャリアを捨てて？ 」
「 何時かは捨てます。私は早い内からキャリアを捨てる事を、見越していましたよ。だって、私に子供が出来たら、お分かりでしょう？キャリアを、棒に振ります。だから、覚悟しているので問題ありません。東京での暮らし、ワクワクします。 」
「 奥河さんの、そう言う所、とても素敵です。勉強になります。私もそうなりたい。 」
「 なれますよ。今からでも。大人だからと言って、諦める必要はありません。チャレンジ、してみたらどうですか？無理だったら、帰って来れば良い。だって、居場所はひとりにひとつとは決められてないでしょう？ 」
その後、奥河さんは「 寂しいけど 」と付け足した。
「 応援しています。 」
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紗枝(プロフ) - 子羊さん» お早う御座います。子羊さん、ご無沙汰です😀コメント有難う御座います！皆様にパートナーシップ制度の理解が、浸透する事を願って書きました☺️今後の作品も楽しみにして頂けると、幸いです🫶 (1月24日 12時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
子羊(プロフ) - 秘密の恋人、完結おめでとうございます！パートナーシップ制度の事が詳しく知れて、とても面白くて勉強になる作品でした。次の作品も楽しみにしてます！ (1月24日 2時) (レス) @page31 id: d689fcbe75 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - ゆず塩さん» こんばんわ。コメント有難う御座います！楽しんで頂けて幸いです🌟これからも是非、見守って頂けると幸いです😀 (1月23日 23時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 完結お疲れ様でした！最初から最後まで本当に考えることができる作品でした。素晴らしい作品をありがとうございました！他の作品も楽しみにしています！！ (1月23日 23時) (レス) @page31 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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