52 : ひみつ ページ2
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奥河さんは大のお酒好きだし、煙草も吸うので、大腸癌になってしまったかもしれない。
「 まさか、自分が大腸癌になって入院して、手術迄して、考えた事もありませんでした。 」
「 本当にお疲れ様です。大変でしたね。 」
「 家族に心配掛けてしまったし、職場にも迷惑を掛けたので、精神的にしんどかったです。ひとりで生きていけると言って、田舎を出たんですけれどね。 」
奥河さんは香川県出身で、田舎が肌に合わず、東京に出たのだが、色々あって和歌山県に移ったと聞いた。
「 人生で初めての入院と手術で、思ったんです。私、死ぬ時にひとりなのかなって。今のままだと、ひとりだろうなって。家族って、こう言う時にメリットになるんだと思いました。家族が態々、和歌山県迄来るのは、負担になりましたし。もし、私に恋人やパートナーが居れば、もっと家族に迷惑を掛けなかったんだろうなって。 」
死ぬ時、ひとりなのかなって。
「 結婚にマイナスなイメージを抱く若い人、多いと思いますよ。でも、死ぬ時、側に居てくれる人が居ると、結構、幸せなのかもしれません。私、恋愛は諦めていたけれど、頑張ってみようかなって。今回で学びました。 」
死ぬ時、側に居てくれる人が居ると、結構、幸せなのかもしれません。
「 新島さんも、パートナーさんも、お身体には気を付けて下さいね。若い内は健康より輝いている物が見えますけれど、歳取るとそんな事、無くなりますね。 」
「 健康に勝る富はありません。私も、最近しみじみ感じています。定期検診、怠ってはなりませんね。 」
果たして、私が死ぬ時、側に居てくれる人は居るのだろうか。
ふと、ずっと遠い未来を考えて、少しだけ憂鬱になった。
私が死んだ時、私の遺産を受け取る人は、誰なのだろうか。
「 ……コネシマさん。 」
自宅に帰ると、何やら厳つい雰囲気の男がひとり。
私は変な所に借金をしたりしていないので、恐れる事無く突き進むと、コネシマさんだった。
「 ちょっと、話でもしようや。 」
コネシマさんの左手には、コンビニのビニール袋。
長い夜になりそうな予感がした。
「 初めてですか？こうして、ふたりで飲むのは。 」
コネシマさんの選んだ酒とソフトドリンクに目を輝かせていると、コネシマさんは「 そうちゃう？ 」と適当に返す。
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紗枝(プロフ) - 子羊さん» お早う御座います。子羊さん、ご無沙汰です😀コメント有難う御座います！皆様にパートナーシップ制度の理解が、浸透する事を願って書きました☺️今後の作品も楽しみにして頂けると、幸いです🫶 (1月24日 12時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
子羊(プロフ) - 秘密の恋人、完結おめでとうございます！パートナーシップ制度の事が詳しく知れて、とても面白くて勉強になる作品でした。次の作品も楽しみにしてます！ (1月24日 2時) (レス) @page31 id: d689fcbe75 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - ゆず塩さん» こんばんわ。コメント有難う御座います！楽しんで頂けて幸いです🌟これからも是非、見守って頂けると幸いです😀 (1月23日 23時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず塩(プロフ) - 完結お疲れ様でした！最初から最後まで本当に考えることができる作品でした。素晴らしい作品をありがとうございました！他の作品も楽しみにしています！！ (1月23日 23時) (レス) @page31 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
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