✍ だれもいなくなった ページ37
▶
〔 だれもいなくなった ⇨ エーミール 〕
▶
〈 そして 〉の続編です📖
▶
Aが呼吸を止め、死んだ演技をしていると拍手喝采が鳴り響き出し、Aは涙が溢れそうになるのを必死に堪えた。女優になりたいと思い上京をして、金銭的な余裕等無く、アルバイトを掛け持ちして、生活するのが精一杯な日々。無名のAに演技の仕事の声が掛かる事は無く、呼ばれたと思ったら雑用や掃除の裏方作業ばかり。Aはステージで沢山の視線を独り占めする彼女達を羨ましく思っていた。
何時の日か自分にもチャンスが巡って来ると信じて、良い行いをすれば神様が認めてくれると願って、Aは弱音を吐く事も無く走り回っていた。そんなAの努力を見ていた神様は、Aに初めての演技の仕事を与え、しかもその仕事が舞台と言うのだから、相当な実力が認められないと選ばれない。Aは自分にもチャンスが回って来たと思い、必死になって稽古に打ち込む日々を過ごした。大勢の人に愛される事が目的なのではなく、自分の事を好きになる為に女優になりたかったのだ。
そして、舞台は見事、大成功を収めAは様々な事務所から声が掛かり、憧れていた人生を歩む一歩手前の所で、大事件が起きた。居なくなったのだ、Aが。それは本当に突然の出来事で、メディアはセンセーショナルに報道をし、Aの事務所の人間達は大焦りしていた。
Aが新人女優としてそれなりに知名度が上がり、仕事も徐々に軌道に乗って、多忙ながらも楽しい時期だったからこそ、Aが失踪したとなれば身の安全を第1に心配していた。事件に巻き込まれてしまった可能性は否めないし、これから事件が起こる可能性も否めない。Aはとても根が真面目なので、自らの意思で失踪するなんて考えられなかった。だって、Aの今の状況は、誰が見てもA自身が望んでいた人生を謳歌している途中だったから、Aが身を隠すなんて事は想像も出来なかった。悪い組織と絡んでいた訳でもないし、お金に困っていた訳でもないし、誹謗中傷をされていた訳でもないのに、何故、Aは居なくなったのか。
警察に失踪届を提出し、警察の捜査が行われる事になってから、等々、大きな事件へと変化してしまう。
警察はひとつの推理を行う。
▶
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗枝(プロフ) - Sさん» こんばんわ。コメント有難う御座います！此方こそ、応援して下さり、とても嬉しいです☺ 最近、ひとつひとつの作品に掛ける時間が長くなり、更新頻度は絶望的になりましたが、頑張って更新したいと思います。これからも宜しくお願い致します🤝 (7月20日 2時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
S - 続編ありがとうございます🙇♀️これからも応援してます (7月19日 7時) (レス) id: 3cdb4a4830 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
