真実を見抜く瞳 ページ37
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Aside
とりあえず、スパイク練習始めてもいいっすか。いつものオラオラ姿からは想像もつかないようなか細い声で気まずそうに手刀を振って入ってきた烏養コーチの一声により、僕らはようやく我に帰る。
澤村先輩に理不尽なお叱りを受けていた僕も一声により解放された。今思えばなんて無駄な時間を。
僕がため息をついている間に、烏養コーチが菅原先輩と影山を呼び寄せる。
少し離れたところで何かを随分と話し込んでいたような二人だったが、コーチの呼びかけにしっかり応じて小走りで戻ってくる。そのまま二人はネットを挟んで別々のコートに入れられた。
スパイカーは交互で違うコートに入り、二人のセッターとトスを合わせる練習をするらしい。とりあえず手前側のに入っていた菅原先輩のコートへ、ボール籠を引き摺りながら入った。
貴「何話してたんすか。」
菅原「あ、いや、スパイカーのこと知りたいって言うから教えてた。」
貴「…へぇ。」
多少言葉に詰まったように見えたが、見逃すことにしよう。興味本位で聞いた話だ、根掘り葉掘り聞く気もない。
あからさまに僕の目から視線を逸らしたのはやはり気になるところだが、菅原先輩の言葉を素直に信じることにした。勉強熱心なのはいいことである。
ちなみに、スパイカーといってもひとえに平等に全員の話をしていたわけではない。話の大部分は��天野さん��というワードが飛び交っていたが、菅原はそれを隠すことにした。
スパイカーの癖や関わり方などはもちろんセッター同士で共有してもおかしくない、いやむしろ褒められるべき行為なのだが、つまり菅原がこの話を隠したのはなんとなくである。
天野って自分に関係のある話を知らないところで持ち出されるの嫌いだよな、といらぬ気遣いをしただけだ。この裏話を聞けば、きっと彼なら「いや僕そんなに心狭くない…」と眉根を寄せる筈だが。
突然聞かれた内容に、自分の好感度が落ちることを恐れまともな判断もできぬまま反射的に隠し事をした男。
しかし皮肉なことに、そんな男のどこか後ろめたそうな様子を瞬時に見抜いた彼の男に対する不信感が増えただけである。あぁ、実に皮肉な話だ。
後からハッとなってあれ俺もしかして凄い怪しい？？と迷探偵コナソくんよろしくシュパンと背後に一筋の光が横向きに通った菅原だったが、時既に遅し。今からやっぱ今の話ちょっと嘘ですと言うのは余計に自分の好感度を下げる行為だと今度はまともに判断した。
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雨智よゐ(プロフ) - 由香さん» 応援ありがとうございます！こちらこそ、このような駄作をいつも呼んでくださりありがとうございます…。なかなか更新ができずご迷惑おかけしております、大変申し訳ございません…。これからも作品の方をご愛読してくだされば嬉しいです！ (6月25日 16時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
由香(プロフ) - 忙しい中での更新ありがとうございます！体調など無理せずご自身のペースで頑張ってください！いつも楽しいお話ありがとうございます！これからも応援してます！！ (6月20日 22時) (レス) @page50 id: b1fe3ea9c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 玄狐さん» ということは3週目…！？読み返してくださりありがとうございます！これからも新しく筆を進めていこうと思いますので、応援よろしくお願いします！ (6月18日 22時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐 - 久しぶりにまた読みましたが、一周目と二周目に劣らず面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (6月17日 17時) (レス) id: bd7e9ab3a9 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 玲さん» 6周目……？？？？(宇宙猫) こんなに長くてダラダラしたお話をそんなに読み込んでくださるなんて……なんという幸せ……？？？お忙しい中お時間頂いております、いつもありがとうございます……。これからは更新頑張りますので、ご愛読くだされば嬉しい限りです！！！！ (6月11日 23時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年10月2日 0時
