部室で語る夢 ページ25
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翌日。いつも通りの面倒くさい授業は当たり前のように割愛させていただき、放課後。今日は担任の長ったらしい話がいつもより短く終わったので、少し早めに部室に向かえた。
西谷からは「旭さん拾ってからいく！！」とメールが届いていた。流石にもう逃げないとは思うんだけどな、と思いながらも了解の返事を送って、現在部室に着いたところである。
中に入れば思った以上に人数が少なく、縁下と田中しかいなかった。ジャージに袖を通していた縁下は僕に軽く手をあげて挨拶をしてくれる。軽く会釈を返した。
しかし挨拶が来たのは縁下からのみであった。田中は下着姿で一切動かず、静かである。そんな異様な状態に思わずゲッと表情を歪めた。こいつが静かな時は碌なことがない。
田中を指差して、視線で縁下に「コイツどうしたの」と聞いてみる。しかし彼は肩をすくめて緩く首を振った。知らない、のジェスチャーである。なんでよ。
貴「…何難しい顔してんの。」
一つ大きく息をついてから、靴を脱ぎながら田中にそう問うてみた。
声をかけた瞬間彼の鋭い視線がこちらを射抜き手汗がブワッと出るが、なんとか表情筋はキープして視線を合わせないようロッカーに荷物を詰める。数秒の気まずい沈黙があったが、全てロッカーの開閉音でごまかした。
田中「もうすぐ大会だろ。」
田中が口を開いたのは突然だった。いつになく真剣な声色である。
もしかして結構大事な話なのか、と僕は数回瞬きしてから我に帰って彼に向き直った。真剣な話なら真剣に聞かなくては。
ゆっくり腕を組み直した田中。僕は隣にいた縁下と一度目を見合わせてから、田中のその問いかけにそろって頷いた。
田中「大会ってなんかこう、��出陣！��ってカンジで燃えるだろ。」
縁下「うん…まぁ…うん…。…？？」
田中「でさ、そこにさ、可愛い彼女とか来てさ。��明日は頑張って…！！(裏声)��…とか言ってお守りなんかくれたりしちゃったりしたらさ、もっと燃えるのにって、思ってさ。」
貴「真顔で語るな。」
縁下「そう言ってるうちにレギュラーもらうからな。」
田中「！！？」
大事な話だと思った僕が馬鹿だった。はぁとまた大きくため息をつく。縁下は「俺は最初から信じてなかったよ」と笑っていた、どうやらノーダメージのようだ。
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雨智よゐ(プロフ) - 由香さん» 応援ありがとうございます！こちらこそ、このような駄作をいつも呼んでくださりありがとうございます…。なかなか更新ができずご迷惑おかけしております、大変申し訳ございません…。これからも作品の方をご愛読してくだされば嬉しいです！ (6月25日 16時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
由香(プロフ) - 忙しい中での更新ありがとうございます！体調など無理せずご自身のペースで頑張ってください！いつも楽しいお話ありがとうございます！これからも応援してます！！ (6月20日 22時) (レス) @page50 id: b1fe3ea9c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 玄狐さん» ということは3週目…！？読み返してくださりありがとうございます！これからも新しく筆を進めていこうと思いますので、応援よろしくお願いします！ (6月18日 22時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
玄狐 - 久しぶりにまた読みましたが、一周目と二周目に劣らず面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (6月17日 17時) (レス) id: bd7e9ab3a9 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - 玲さん» 6周目……？？？？(宇宙猫) こんなに長くてダラダラしたお話をそんなに読み込んでくださるなんて……なんという幸せ……？？？お忙しい中お時間頂いております、いつもありがとうございます……。これからは更新頑張りますので、ご愛読くだされば嬉しい限りです！！！！ (6月11日 23時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年10月2日 0時
