��また��はいつか ページ48
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『あー……もしもし……』
貴「ん、久しぶり。」
久しぶりだとやはり声はこんな声だったかと多少驚く。人間は一番最初に忘れるのは声らしい。
男の声にしては少し高めの、少し掠れた…所謂ダウナーな声というのか。
低すぎても少し怖いし、高すぎてもキンキンする。やはりプリンの声は丁度いいトーンで酷く落ち着く。
その声に多少上機嫌になった僕は、いつもより少し高めのトーンで通話に応える。プリンも僕との通話を快く思ってくれているのだろうか、電話口の向こうでクツクツと笑う声が聞こえた。
挨拶もそこそこに、チーム編成などをしてクエストに行く準備を整える。野良プレイヤーとのマッチング時間の間、僕らは少し無駄話をすることにした。
貴「…後ろ結構人の声聞こえるけど、もしかして今外だったりする？」
『いや、中だよ。同室の人たちうるさくて…ごめん。』
貴「…あれ、寮生活してるんだっけ。」
『違う、俺も部活の合宿中なの。高校生なのに一日中バレーして何が楽しいのか…。』
驚いた。まさかプリンも合宿だったとは。
いやそうじゃない待て、と思わず自分の薄っぺらな感想に待ったをかけた。
僕の聞き間違いじゃなきゃ、今こいつ「バレー」と言ったか。
色々出てきたワードに動揺していれば、野良とのマッチングが終わったらしくクエスト画面に進められる。プリンはようやく始まるのが嬉しいようで、先程よりも嬉しそうに「よし」と小声を漏らした。
お互いのことを深く聞こうとせず心地よい距離を保っていた僕たちは、これまで個人情報をあえて聞くようなことはしてこなかった。
受験シーズンが被っていたことから同い年もしくは三歳差なんじゃないかとは考えていたが、彼は今確かに高校生とも言った。
つまり同い年、そして同じバレー部。同じ時期に合宿、さらには思考回路まで同じと来た。共通点が多すぎて流石におかしいんじゃないか、と思うと同時に、なんだか妙に彼に親近感が湧く。もしかして生き別れの双子なんじゃないか。
その話をプリンにすると、彼に多少困惑され「何バカなこと言ってんの」と控えめに笑われた。
澤村「消灯だぞ〜寝ろ〜。」
田中「エー！？」
部屋に澤村先輩がそう言いながら入っていくのが見えたと同時に、クエスト成功の文字が流れる。
貴「じゃごめん、僕落ちる。」
『わかった、また。』
この時の僕は、まさかすぐに彼と現実の世界で会うことになるとは思ってもみなかったのだ。
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雨智よゐ(プロフ) - たまごのこのこさん» わ！！確認遅れて申し訳ありません…！！支援絵ですか！！？ありがとうございます！！！(開いた瞬間の大迫力の「好き」に思わず笑ってしまった) (2022年8月13日 12時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
たまごのこのこ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/d/e/a/dea2858fab2cad5e4e674356809de6f7.png描いたのですが、これで見れるのか分かりません…大丈夫ですかね (2022年8月12日 23時) (レス) id: 96153f3877 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» ﾎｧｯﾊｧｯｯｯｯｳﾚｼｲﾃﾞｽﾞｯ…了解いたしました‼(ハァト)(ネットリ) (2022年8月12日 0時) (レス) @page49 id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - はるさん» はる様の描く天野が大好きですので…強いて言えば、はる様が2枚目に送ってくださったポケットに手を突っ込んでいるあの構図が大好きです！！完成待ってます(ハアト) (2022年8月12日 0時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» アッ雨智ｻﾝｯ…雨智さんの天野くんイメ画にしますか！それとも他の読者様の絵でこの人のがいいとかってありますかね！(( ͡° ͜ʖ ͡°)ｶｻｶｻ (2022年8月12日 0時) (レス) id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年6月16日 0時
