夏の風物詩、心霊現象 ページ33
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まぁきっと西谷のことだからすぐに忘れるだろうが、万が一あのままプリプリされたらたまったもんじゃない。僕らも後を追いかけるように早々に大浴場から出た。
田中「…ん？誰だあれ。」
縁下「日向だな。」
部屋に戻るべく脇に風呂セットを抱えながら暗い廊下を歩いていれば、少し奥に人影が見えた。先に気がついたのは田中で、よくよく目を凝らせばそれが日向であることがわかる。
なんでここに？と疑問を抱きながらも「次一年風呂いいぞ〜」と田中が呼びかけながら近づけば、「ヒィ！」と悲鳴を上げた日向が大きく肩を跳ねさせた。
流石に挙動不審すぎる。無論違和感を感じた僕らは、どうしたのかと問いながら首を傾げた。
日向「し…知らない人がいるんです…この建物の中に…。」
貴「はぁ…？」
田中「なわけあるか、今日ここ使ってんの俺たちだけだぞ？」
日向のカミングアウトに、二年全員やれやれと首を振った。そんなわけあるか、と。
田中の言う通り、今日この合宿所を使っているのは烏野高校の男子バレー部だけだ。
まぁもしかしたら不審者とかそうゆう可能性とかあるかもだけど…こんな田舎だ、考えられない。
もし僕たちが女子なんだとしたら多少の危機感も持つが、生憎むさ苦しい男たちだ。変態も寄り付かない。
はーやれやれ人騒がせな奴だぜと半笑いで僕らも部屋に戻ろうとした。しかし「けど絶対観たんですっ」という震え声の日向の必死の訴えに、やはり足を止める。
田中「…どんなやつ？」
日向「なんか…こども…」
日向の呟くような掠れ声に、結構マジでやばい雰囲気を感じ取ったのだろう。周りの三人が揃って顔を青くした。
まさか幽霊、と言いかけた縁下に、田中がワーワー自分に言い聞かせるようにそんなわけないだろと騒いだ。
そんな事故物件だったっけなぁ、と考えていれば、僕らの背後を見ていた日向が顔色をさらに悪くした。小さく悲鳴を上げてから、震える指先で僕らの背後を指差す。
そして次の瞬間絶叫。その声につられるように、他の三人も一斉に悲鳴を上げた。
日向「ヒッ、うわあぁぁあぁぁ！？！？」
田中「出たアァァァァ！？！」
縁下「うおぉおっ！？？」
木下「ギャーーーーッッ！！？」
西谷「？ 何騒いでんだ大地さんに怒られんぞ？」
田中「ただのノヤじゃねぇか馬鹿野郎！！！！」
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雨智よゐ(プロフ) - たまごのこのこさん» わ！！確認遅れて申し訳ありません…！！支援絵ですか！！？ありがとうございます！！！(開いた瞬間の大迫力の「好き」に思わず笑ってしまった) (2022年8月13日 12時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
たまごのこのこ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/d/e/a/dea2858fab2cad5e4e674356809de6f7.png描いたのですが、これで見れるのか分かりません…大丈夫ですかね (2022年8月12日 23時) (レス) id: 96153f3877 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» ﾎｧｯﾊｧｯｯｯｯｳﾚｼｲﾃﾞｽﾞｯ…了解いたしました‼(ハァト)(ネットリ) (2022年8月12日 0時) (レス) @page49 id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - はるさん» はる様の描く天野が大好きですので…強いて言えば、はる様が2枚目に送ってくださったポケットに手を突っ込んでいるあの構図が大好きです！！完成待ってます(ハアト) (2022年8月12日 0時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» アッ雨智ｻﾝｯ…雨智さんの天野くんイメ画にしますか！それとも他の読者様の絵でこの人のがいいとかってありますかね！(( ͡° ͜ʖ ͡°)ｶｻｶｻ (2022年8月12日 0時) (レス) id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年6月16日 0時
